「スポーツの科学」などを担当している遠藤愛です。
6月12日(水)に、1年生を対象として開講している教養入門では、ソウルオリンピック女子柔道銅メダリスト、筑波大学山口香教授をゲスト講師にお迎えして、スポーツの持つ多様な価値について講義をしていただきました。
山口先生は、スポーツは社会の縮図であり、スポーツからもっと発信したい、時代の先を行きたいという思いのもとに、スポーツを通して自己規律性を学ぶこと、競技力向上には多様性が必要であること、積極的に世界に出て多様な文化・人材と正しく競い合い、異文化を学び吸収することもまたアスリートとして、さらに人として成長していくという主張を、実社会と関連づけてパワフルにお話しされました。
受講生からは、「私たちの普段の社会生活の中でも日本の中で留まるだけでなく外を見て自分たちの何を伸ばすべきなのか知ることができればスポーツと同様、社会も変わると思う」、「スポーツをすることで身につけられる力は無限大であるので、それが現代の社会でも引き継がれると思うと希望を持てます」、「『いずれ才能は努力に越される』という言葉が心に響きました」などなど、多くの感想が寄せられました。競技者として世界のトップで活躍され、引退後は競技スポーツのど真ん中からスポーツの素晴らしさだけでなく、スポーツ界の体質にも言及した先生の発信は、学生の心にも響くメッセージだったようです。
最後は、改善すべき点は多々あるけれど、でもスポーツって素晴らしいよねというメッセージを込めて、先生がとても好きだとおっしゃった動画で締め括られました。その動画にはメディアで取り上げられるスーパースターは1人も出てきませんが、先生のスポーツへの想いを感じる映像でした。
山口先生、貴重なお話をありがとうございました。