2013年11月23日土曜日

鎌倉へ国際交流日帰り旅行

フランス語と倫理学担当の相澤です。本日11月23日、鎌倉へ国際交流日帰り旅行を引率してきました。

留学生と日本人学生の交流を目的とした今回の旅行。国際交流チューターが、9月の草津旅行に続き、企画、運営を行いました。

9時に国分寺キャンパスを出発して、昼過ぎに鎌倉に到着。和食で腹ごしらえをした後、班に分かれて、散策をしました。鶴岡八幡宮にお参りする班あり、小町通りでグルメとショッピングを楽しむ班あり。それぞれ楽しみました。

りんご飴を片手に本殿へ向かう人々。
お天気に恵まれました!
長い階段を上って本殿へ。
建物を眺めます。
鶴岡八幡宮周辺を散策した後は、みんなでお散歩がてら高徳院まで歩いて移動します。大通りを一歩入ると、静かな町並みが広がっています。

紅葉も楽しめました。
高徳院では大仏を見て、その大きさに驚きました。大仏と一緒に記念写真をパチリ。いい思い出となりました。薄暗くなる中、バスへと乗り込み、帰路に着きました。

行きも帰りも渋滞に巻き込まれ、思いがけずバスの中で長く過ごすことになってしまいました。しかし、車内では初めて出会った学生同士会話が弾み、和気あいあいとした雰囲気です。それを眺める(時に会話に加わる)私も、とても楽しく過ごせました。長い一日を一緒に過ごしてくれた参加学生たち、そして企画運営をがんばってくれたチューターたちに感謝です。

国際交流チューターは、週に一度お昼休みに集まって、留学生と日本人学生の交流イベントを準備しています。次は、12月14日(土)夕方にクリスマスパーティーを開催する予定です。詳細は1号館二階の国際交流課へお問い合わせください。多くの方のご参加をお待ちしています。

2013年11月18日月曜日

読書会で読書の秋。

フランス語と倫理学担当の相澤です。
11月15日の夕刻、図書部で読書会を開催しました。

 読書会とは、参加者全員が課題図書を読み、発見や感想、意見を話し合って読書体験を深めるものです。と書くと、ハードル高い気がしますが、難しいことは抜きに、本を読んであーだこーだ話し合って楽しもう!という趣旨です。

コーヒーを片手に、
語り合う人々。
 今回は、私の愛読書である小谷野敦『もてない男』(ちくま新書、1999年)を課題図書とし、参加者四名(学生二名、職員一名、教員一名=私)で、本に触発された色々な思いや考えを語り合いました。


恋愛をテーマにした本なので、ついつい熱くなってしまう...というわけで、予定の一時間半はあっという間に過ぎていきま した。外は真っ暗になった18時前、まだしゃべり足りないなあという気分でお開きとなったのでした。
 
 とても楽しかったので、第二回も企画したいと考えています。

恋愛にまつわる様々な苦しさ、難しさを扱った本書。自らの体験をもとに、正直に語る著者の真摯さ、思考のオリジナリティにはっとさせられます。また、文学、映画、漫画など様々な素材をもとに論じる手腕も鮮やかです。

いろんな発見の機会を与えてくれる本書、図書館貸し出しカウンター前に設置された教養の本棚でも展開中です(私の推薦本)。興味を持った方はぜひ手に取ってみてください。

TKUサイエンスツアー2013(後編)

「地球の科学」等担当の新正です。

「TKUサイエンスツアー」の続きです。

夜は天体観測が待っています。榎先生と学生が偵察にでられてホテル近くの海岸が観察に適することがわかったので、そこに出かけることにしました。

4時に集まって海岸に出ました。折しもほぼ満月で西の空にはとても明るい月が見えます。したがって、明るい星のみが観察されます。オリオン座、北斗七星、木星、火星などがよく見えます。

4時起き、の強行軍の理由は、東の空から昇る「アイソン彗星」が観察できる可能性があるからです。皆で東の空を凝視します。もう上がっているはず、の時刻になっても東の空には低い雲がかかり、また若干霞んでいるためなかなかはっきりと見えません。「しし座流星群」の時期にもあたっているそうで、「見えた」の声が時々上がります(運の悪いわたしはひとつも見えませんでした。残念)。人工衛星や飛行機が頻繁に見えます(早朝に羽田に着く便が数多く通りました)。東の空にスピカが上り、その近くに見えるはず、とのことでしたが、今回は見ることができませんでした。

やがて、薄明を迎え、東の空が明るくなり出します。残念ながら「アイソン彗星」は見えませんでしたが、立派なご来光をお迎えして散会しました。学生によっては、寝ずにここまで頑張った、という人もいて、やはり若い!
天体観測の後のご来光!


朝食と入浴を済ませて、若干休憩した後、バスで金田海岸に向かいます。立派な砂浜が続くところです。そこではまず砂浜調査を行います。学生を3グループに分けて、干潮時の砂浜に打ち上げられている、様々な生物関係の物体を記載してゆきます。大久保ゼミの学生が先導して、しばし砂浜を歩き、様々な貝殻や、海藻などを見つけました。

その後金田漁港へ向かい、プランクトン採取を行います。昨年のツアーでは100均ショップで手に入るもので、学生それぞれがプランクトンネットを自作し採取を試みる、という企画を行いました。今年は大久保先生持参のプロ用ネットで採取してみて、ポータブル顕微鏡で観察をおこないました。ネットの下をエイが泳ぎまわったりします。採れたプランクトンは様々で、ごくごく小さいのに、立派な目玉がよくわかるエビの赤ちゃんなどが印象的でした。

砂浜調査、グループ分け中
プランクトンネットを引く
プロ用のプランクトンネット



これで、すべての予定を終えて、三崎港へ向かい、遅い昼食を取りました。その後きた道を一路戻り、東経大へ18時過ぎに帰着しました。さすがに多くの学生はバスの中では爆睡状態で、まさにお疲れ様、のツアーでした。

ツアーの実施に関して多大なご協力を頂いた学習センターのみなさま、時間も場所もわがままの多い見学に快くご対応いただいた京王自動車のドライバーの方、また、学内GPを支えてくださっている大学当局に、厚く御礼申し上げます。

「TKUスーパーサイエンスシリーズ」では今年度中にあと1回のサイエンス・カフェおよび、日帰りのバスツアーを予定しております。ぜひ多数のご参加をお待ち申し上げております。

TKUサイエンスツアー2013(前編)

「地球の科学」等担当の新正です。

これより出発
学内GP採択企画「TKUスーパーサイエンスシリーズ」の一環として、三浦半島へ「サイエンスツアー」に出かけてきました。東経大の理科教員3名(榎・大久保・新正)でコーディネートさせていただきました。

朝、東経大に集合してバスで一路久里浜に向かいます。久里浜で大久保先生と一部学生が合流、城ヶ島に向かいます。城ヶ島公園で昼食の後、島南部の海岸に向かいます。

まず洞門を見ました。大正関東地震前は洞門の下を小舟がくぐれたそうですが、今では隆起・陸化しています。周辺の乱れた地層の観察も行いました。海岸を伝って歩き海蝕洞を目指します。そこでは断層が観察され、海蝕洞の壁には、当地域で広く見られて地層の比較の鍵として用いられるごま塩状の火山灰層も出ています。

洞門前で記念写真
海蝕洞で修行中?
洞門に戻って、階段をのぼると、ある高さから関東ローム層に変わり、箱根の大噴火に由来する東京軽石層(東経大でも地下10メートル付近にあり、昨年の今頃には新図書館棟の工事現場で見ることが出来ました)が観察されました。

バスで宿に移動します。早めにチェックインしたので、夕食前には付設のスパなどを楽しむ学生もいました。夕食は90分制限のビュッフェスタイルで、びっくりするほど食べている学生もいました。若い!

夕食後、集まってバスで移動して荒崎海岸で夜の磯観察を行います。大久保先生があちこち動きまわって、アメフラシ、ナマコをはじめとして様々な生物を見つけます。そのたびに学生が驚きの声を上げます。夜の磯でいろんな生き物が動き回っているさまに学生たちは強い印象を受けたようです。また、干潮の磯を歩きまわるのは、滑りやすいのでおっかなびっくりでしたが、だんだんと慣れてきたようで、遠くの方まで行っている人もいました。
アメフラシに集まる学生たち

バスでホテルに戻って、温泉大浴場に入って...まだ終わりではありません。天体観測が待っています(後編に続く)。
ギンポの銀次郎君
城ヶ島公園には沢山の猫たちが

2013年11月17日日曜日

「心理学b」でのゲスト講師

心理学の野田です。後期の「心理学b」の授業では、お二人のゲスト講師をお招きしています。

去る1029日は臨床心理士の松原絵美さんに、「世代間連鎖-そして、母になる」と題して、虐待等による暴力や支配の影響についてお話をして頂きました。重要なのは、虐待を受けた経験自体だけでなく、そうした経験の否認や被害的認知がさらなる虐待につながっていくメカニズムがあるということです。6ヶ月になる娘を持つ母として、育児・家庭・仕事などの生活で実感する喜びとストレスの両面について、母親・子ども双方の観点から率直かつ真摯に語る松原さんのひとことひとことに、学生たちは食い入るように聴き入っていました。

「愛情」という名のもとで行われる極端な過保護や体罰による「支配」は、学生たちにとって身近な問題として受けとめたようです。「(支配的な親にならないために)過去形で褒めるとはどういうことですか?」という学生からの質問に対する「できるから頑張りなさいではなく、できたことを褒める。あるがままの子どもの姿を認める」という松原さんの言葉には、授業後の感想文でも多くの学生の共感が寄せられました。学生達の感想文に丁寧なフィードバックまで下さった松原さんとの時間は、当日の授業中にずっと娘さんのおもりをして下さったパパの姿とともに、学生たちの心に深く刻み込まれたことでしょう。

次回のゲスト講師は、プレーリーダーの奥冨裕司さんです。
興味のある方は、1126日(火)1限にA405教室へどうぞ!

「共育の遊び場より~私(大人)と子ども達の育ち方」
奥冨 裕司 氏 (NPO法人・冒険遊び場の会)
 心が折れ(かけ)た事、ありますか?
 “better a broken bone than a broken spirit”. Lady Allen of Hurtwood (1897 - 1976) .

この言葉は遊ぶ事の重要性を端的に表現した名言の一つとして、世界中の冒険遊び場から支持を得ています。では、たかが遊びに『心』が引用されているのは何故でしょう?本講義では、冒険遊び場(国分寺市プレイステーション)の特質を理解し、共育現場で自己の育て直し真っ最中の私(プレイリーダー)と子ども達の情緒的、技能的成長過程を事例を交えて解説。心と遊びの関係性、遊びを介した共育の意義を考察します。

2013年11月15日金曜日

ランチョン・イベント「 アイソン彗星を見てみよう! 」

「地球の科学」等担当の新正です。
11月15日のお昼休みに学習センター講座スペースで、宇宙物理学がご専門の榎先生による、「アイソン彗星を見てみよう!」と題した講座が、多数の学生中心の参加者を得て盛況に行われました。


まず、彗星の本体や、コマや尾のできる原因などを解説された後に、来る11月29日に太陽に最接近する「アイソン彗星」の見え方や、観察の適期などについて説明されました。最初は、日中でも見えるかもしれない(満月程度の明るさ)と予想されたものの、実際にはそれほどではなく、明け方に東の空低く3〜4等星の明るさで見えそうであるということです。

最後に参考の図書やwebサイトを多数紹介されて、お話を閉じられました。


ランチョン・イベントは、お昼休みの時間に「学習センターで開催される"気軽に学べる講座"で、お昼ご飯を食べながら参加できます。教員だけでなく、職員や学生が講師となることもあり、様々な話題が提供されています。皆さんも是非ご参加ください。

2013年11月14日木曜日

教養の本棚ができました!

フランス語と倫理学担当の相澤です。
図書館貸し出しカウンター前に、全学共通センターの先生方オススメの本を集めた「教養の本棚」が作られました。



くまモンとばりぃさんの
手書きイラストがお出迎え。
正面から見るとこんな感じ。
カラフル!


本の横には、各先生の推薦文が添えられています。先生の思い入れが伝わる文章が並んでいます。
POPは図書部の皆さんが作ってくださいました。
凝ってます。ありがとうございます!

学生のみなさんに、今、読んでほしい本が集められています。本棚を眺めて、気になった本をぜひ手に取ってみてください。

2013年11月13日水曜日

上野で博物館と美術館を堪能!

「外国史Ⅰ」・「現代社会の基礎知識」担当の高津です。葵祭準備期間でお休みであった1031日、相澤先生、新正先生と楽しい一日を過ごしました。3つの「総合教育演習」合同で上野の博物館、美術館めぐりをしたのです。

科博屋上のハーブガーデンからは、
スカイツリーが間近に見えます。
午前10時に集合した私たちは総勢13名。まずは国立科学博物館に向かいました。私がここの常設展示を見学するのは小学生のころ以来。「地球館」と「日本館」に分かれている現在とは、だいぶ様子が違っていました。最初はやや戸惑いながら「地球館」の展示物を鑑賞。海や陸に生息する動植物のはく製や標本も見どころですが、やはり私としてはお茶くみ人形から自動車、ロケットから人工衛星「はやぶさ」に至る科学技術の発展史に関するコーナー、そしてこれは小学生のころからですが、恐竜と猿人(人類の誕生)のコーナーに長居してしまいます。逆に、高校以来苦手な物理や化学に関する展示は、「分かる人にはさぞかし「お宝」であるに違いない」と思いつつも、正直チンプンカンプンでした。2時間の予定時間では、到底全てを見ることはできない、大充実の内容で、私は「地球館」のみでタイムオーバー。「日本館」には足を踏み入れませんでした。ミイラが展示されていたとのこと・・・残念。

都美術館に向かう。
ゼミ学生4人と一緒にとんかつを食べた後(上野には昔なからの有名なとんかつ屋が何軒もあります)、午後は東京都立美術館の特別展示「ターナー展」で、イギリス最高の画家といわれるターナーの作品を鑑賞しました。美しい絵画作品が盛りだくさんでお腹一杯になれます。海と空の表現が印象に残るターナーの作品ですが、彼の生涯の作品を時期ごとに分けて鑑賞すると、作風の変化を感じ取れます。私は美術の歴史の専門家ではないので単なる印象かもしれませんが、近世オランダの風景画、そしてニコラ・プッサンとクロード・ロランというフランス画家の作品の最良の部分を組み合わせたような画風を確立した後、それをどんどん崩していくことで独自の境地を切り開いていった過程を辿れたような気がしました。このターナーの作風の変化を、産業革命から帝国主義に至るイギリス社会の歴史と関連させるとどうなるか・・・興味が尽きません。関係ないかもしれませんが、イギリスを代表する画家ターナーが死去した3年後の1854年、今度はイギリスを代表する名探偵シャーロック・ホームズが生まれました。

自然と科学と美術を堪能しながら(これは職業柄仕方ありませんが)歴史を考える(妄想する)、とても贅沢な一日でした。また是非みんなで訪れたいです。