2023年2月5日日曜日

2022年度「総合教育研究発表会」レポート

 2月3日(金曜日)、2022年度の「総合教育研究」の発表会が行われました。「総合教育研究」は、全学共通教育センターが開講する卒業研究・制作に相当するもので、2年次以降のゼミである「総合教育演習」で学んだ成果を発展させて、論文や制作にまとめあげるものです。2014年度より、全学共通教育センターの公式行事として発表会を開催しています。また今回、2021年度からスタートした「教養探求プロジェクト」の所属学生による最初の研究成果が発表されました。

 2020年度と2021年度はコロナ禍のためZoomを使用したオンライン開催となりましたが、今回は3年ぶりに対面で開催することができました。発表したのは、麻生先生榎先生小田先生早尾先生のご指導を受けた、4名の学生でした。1人あたりの発表時間は、質疑応答を含めて30分で、発表のタイトルは以下の通りでした。

発表(1):NGC891銀河の質量の測定〔榎ゼミ:2022年度教養探求プロジェクト所属学生〕
発表(2):リベラリズムの限界をめぐるサンデルの批判 ― 同性婚の問題を手掛かりに〔麻生ゼミ〕
発表(3):日本で“ソーシャルディスタンシング”ではなく“ソーシャルディスタンス”が多く使われる理由〔小田ゼミ〕
発表(4):データ至上主義を乗り越える生命論 ―英国の人類学者,ティム・インゴルド『ラインズ』のネオ・サイバネティクス的観点からの読解を通じて― 〔早尾ゼミ〕

 総合教育演習・研究の多様性を反映して、様々な分野の研究の発表がなされました。しかし、どの発表も、発表者の日本と世界の現状に対する問題意識と批判精神をうかがわせる密度の濃い内容であったと思います。

 発表された学生の皆さん、お疲れ様でした。皆さんの4年間の学びの成果をうかがうことができ、大変嬉しかったです。誇りと自信をもって、今後の人生を歩んでいって下さい。また、ご聴講いただいた先生・職員のみなさんに厚く御礼申し上げます。「外国史I」他担当の高津秀之が記しました。

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