2015年12月24日木曜日

リレー講座「世界の国と言葉を知ろう」を行いました

「地球の科学」ほか担当の新正です。

タイ語講座の様子
12月15日と18日の2回にわたり、学習センターのランチタイム講座の枠で「世界の国と言葉を知ろう」と銘した講座を行いました。2016年度開講の「特別語学」と連動し次年度の担当講師に演者をお願いして、15日は「ポルトガル語」18日は「タイ語」についてお話しいただきました。

15日の「ポルトガル語」は東京外国語大学の水沼修さんがご担当でした。
まず、世界の言語の中で、さらにロマンス諸語のなかでのポルトガル語の位置付けについて述べられ、そして大航海時代にどの様に世界にポルトガル語が広がっていったかについて説明されました。加えて、現在のポルトガル語圏諸国共同体についても紹介いただきました。そして、ポルトガル語の特徴を格変化、語順、発音などにわたって解説され、最後に簡単な挨拶表現とその発音のポルトガル、ブラジルでの違いについて述べて話を閉じられました。

18日の「タイ語」は日本学術振興会特別研究員の平田晶子さんにご担当いただきました。
まずタイ王国の基本情報について解説された後に、タイの20世紀の歴史の中での文化・文字政策の意義について述べられ、さらに現在のタイ語・タイ文化の拡がりからASEANや日本との繋がりを経済面と絡めて説明されました。特に「タイ諸語」の拡がりについては後の質疑応答を含め大変興味深いお話を伺えました。

何れのお話も短い時間ながら、それぞれのご専門を活かし様々な情報がコンパクトに紹介されていてたいへん勉強になりました。また、質疑応答もそれぞれの先生の個性が出て楽しいものでした。

東経大の英語以外語学は、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、中国語、朝鮮・韓国語、日本手話のそれぞれ初級・中級を常設科目として開講しています。それに加え、多様な言語に大学時代に触れてもらう機会を設けるために「特別語学」として毎年複数の言語の講座を開設しています。

2016年度には「ポルトガル語」「タイ語」に加え「ロシア語」「ビルマ語」を「特別語学」として開講します。若いうちに様々な言語の学習に取り組んだ経験は、視野を広げるとともに将来の職業・社会人生活で様々な文化と接する際の糧となります。

多くの学生の皆さんの受講をお待ちしています。ぜひ、興味のある国・言葉に触れてみてください。

2015年12月20日日曜日

2015年度全学共通教育センター ゼミ報告会が行われました。

「地球の科学」ほか担当の新正です。

12月12日(土)の午後に全学共通教育センターが開講する「総合教育演習」のゼミ報告会が行われました。この報告会は2012年12月8日にいわば経営学部のゼミ研究報告会の軒先をお借りするような形で始まりましたが、その後徐々に定着してきて、今年は2教室に分かれて、12ゼミ20ユニット(1ユニット15分)の発表が行われました。なお、今年からは経済学部のゼミ報告会も同日に揃って、観覧者にとっては同じ日に様々なゼミをめぐって見学していただける状況になりました。

さて、14時にA309に集合してまず全学共通教育センター長の横畑先生から激励のご挨拶をいただきました。その後はA309、A310に分かれて、報告会が行われました。

A309での発表の様子

A310での発表の様子
ゼミの履修学生自身は卒業等で年々入れ替わります。しかし発表自体は年を重ねるに従って明らかにこなれたものになってきました。これは学生間の経験の継承の他に、行事としての報告会が定着し、それに向けたゼミ指導が徐々に浸透してきたことが大きいのではないかと推定しています。質疑応答も盛んで(私もいくつか、やや厳しいコメントをしてしまいました)、発表学生も緊張しつつ一生懸命答えていたのが印象的でした。

報告は研究報告から活動報告まで幅広いスペクトルのものでしたが、きちんと準備して、リハーサルをして大勢の前で話す、という一連の活動は登壇した学生にとって貴重な経験となるでしょう。

休憩を挟みつつ夕刻まで報告会は続きました。幾つかのゼミでは終了後そのままゼミの納会に突入したようです。

東経大では一般教養担当する全学共通教育センターの教員もそれぞれの分野を生かした「総合教育演習」を担当し、学生は学部専門の演習と同時に履修することもできます。また、「総合教育演習」の延長線上にある卒業研究である「総合教育研究」も履修でき、昨年度からは「総合教育研究」の発表会も開催されています。2015年度は2016年2月3日の開催を予定しています。


【過去活動の記事へのリンク】
「総合教育演習」ゼミ研究報告会のご案内(2013年度)
麻生ゼミ・相澤ゼミ 卒論発表会(2014年2月、翌年度からの「卒論発表会」の先駆けとなりました)
全学共通教育センター ゼミ報告会のご案内(2014年度)
全学共通教育センター ゼミ報告会レポート(2014年度)
2014年度「総合教育研究」発表会のお知らせ
2014年度「総合教育研究」発表会レポート(2015年2月)
2015年度全学共通教育センター ゼミ報告会のご案内





2015年12月15日火曜日

ビブリオバトル(教職員編)が行われました

「地球の科学」ほか担当の新正です。

板橋先生解説中
12月15日の夕刻図書館ブラウジングスペースで「図書部」主催のビブリオバトル(教職員編)が行われました。

図書部メンバーの板橋先生からのブリーフィングのあと、登壇者がジャンケンで発表順を決めます。その後、5人の登壇者がそれぞれの推薦本を5分でプレゼン、その後3分程度の質疑応答という流れで行われました。

発表順と推薦本は下の通りです。
(1)板橋先生(経営学部)ピエール・バイヤール 『読んでいない本について堂々と語る方法』筑摩書房
(2)高津先生(経済学部)フランセス・イエイツ『薔薇十字の覚醒―隠されたヨーロッパ精神史』工作舎
(3)新正(経営学部)中川毅『時を刻む湖』岩波書店
(4)田島先生(経営学部)グラハム・アリソンほか『リー・クアンユー、世界を語る』サンマーク出版
(5)笹川さん(学生課)プラトン『饗宴』光文社古典新訳文庫

それぞれが緊張しながらも個性の出たプレゼンを行いました。終了後どの本が読みたいと思ったか投票を行い、5番目の笹川さんご推薦、プラトン『饗宴』が見事1位となりました。

田島先生熱演中
投票結果発表後、聴衆として参加した学生の皆さんの感想を伺いました。その中で、経営学部の先生が多いので、経営に関する本が沢山出てくるのかと思ったら、全然違った、というものがありました。

すなわち推薦本は、自分の好きな本、最近読んで面白かった本、古典などなど思い思いに持ち寄ったものが集まりました。その自由さによって、参加者の興味を広げることができたとすれば、登壇者にとっておおきな喜びと言えましょう。

上に(教職員編)とことわったように、年明け1月14日(木曜)には学生編を行います。好きな本について語ってみたい人の応募をお待ちしています。もちろん当日の観覧も大歓迎です。



・参考 大学ニュース 「白熱! 図書部主催の知的書評合戦「ビブリオバトル」(教職員編)

TKUサイエンスカフェ・ミニ「あなたの知らない国立科学博物館」

「地球の科学」ほか担当の新正です。

東京経済大学の教育改革支援制度の採択事業として展開しているTKUサイエンスでは、今年度これまで2度のサイエンス・カフェを行ってきました。

今回(12月11日)は学習センターのランチタイム講座(お昼休みにお弁当を食べながら聞ける多様な講座)の枠を使って「サイエンスカフェ・ミニ」として、情報システム課の角田さんに、教育ボランティアをされている上野の国立科学博物館についてお話いただきました。

2時間程度で回れるデートコース・テイストでということで、リニューアルなった地球館を含めて、見どころをつなぐ形で盛り沢山な題材を紹介されました。科博というとしばしば特別展・企画展が行われ展示内容によっては大賑わいになりますが、常設展で十分に楽しめることがよくわかるお話でした。

スライドも、展示物の写真を使った効果的なもので(お話でも紹介されましたが、展示物は例外を除き写真撮影可とのことです)、笑いを取りつつ和やかにお話が進んだのが印象的でした。

なおカフェ、なのでお茶菓子として「科博サブレ」などが供されました。

TKUサイエンスでは今年度あと2回のサイエンスツアー(バスを利用)を行います。
次回は1月15日(金曜)につくば市のJAXA 筑波宇宙センターを訪れます。1月8日締め切り先着順20名で学習センターで受付中です。
次々回は2月5日(金曜)につくば市の高層気象台と食と農の科学館を訪れる予定です。

【今年度実施済みのサイエンスカフェ】
11月10日実施 TKUサイエンスカフェ「豚インフルエンザについて」
6月4日実施 TKUサイエンスカフェ「コンテンツの生まれかたと受けとりかた」


2015年12月13日日曜日

「ジェンダー論b」ゲスト講義のご案内

澁谷知美先生ご担当の「ジェンダー論b」では下記の月曜(21日)・火曜(22日)の授業でゲスト講師を招いた講義を行います。学内者は予約不要で聴講可能とのことです。興味のある方は是非ご参加下さい。

日時と教室:12月21日(月曜)1限 A405および12月22日(火曜)1限B301
※両日とも同内容です。
ゲスト:牧村朝子さん(タレント、レズビアン・ライフ・サポーター)


2015年12月9日水曜日

【学問のミカタ】フランスのクリスマス

国外研究員としてパリに滞在中の相澤伸依です。12月に入って盛り上がるパリのクリスマス(フランス語で「ノエル」)の風景をご紹介します。

友人宅のクリスマスツリー。
生木です。大きい!
フランス人にとってクリスマスは何より家族のお祝いです。クリスマス前から年明けまで二週間ほどはクリスマス休暇になります。その間、多くの人は実家に戻って、家族でクリスマスを過ごします。日本ではクリスマスは友達や恋人と過ごすもの、お正月は家族で過ごすものになっていますが、フランスでは逆。クリスマスを家族で過ごし、大晦日から新年にかけてを友達と楽しむのです。

街角にもクリスマスツリーと
イルミネーションが。


12月に入ると、お花屋さんの店頭には「サパン・ド・ノエル」(クリスマス・ツリー)が並びます。生の木を使うおうちが多いようです。また、街の広場や大通りには「マルシェ・ド・ノエル」(クリスマス市)が出ます。クリスマスグッズを買ったり、ホットワインを飲んだりできます。



子どものいる友人宅の壁。
24個の袋に、お菓子や
おもちゃが仕込まれています。
子どもたちは12月1日から
毎日一つずつご褒美をゲットして
クリスマスを待つそうです。
クリスマスプレゼントも欠かせませんね。フランス人にとって12月は、贈り物を準備するショッピングの季節です。フランスでは、通常日曜日はお店は営業できません。パン屋やレストランのような例外をのぞいて、デパートもショッピングセンターも日曜日はお休みなのです。しかし、12月だけは別。かき入れ時とばかりに多くのお店が日曜日も開いていて、みんな街に繰り出します。11月に起こったテロの影響で、お店に入る時には手荷物チェックが当たり前になりましたが、それ以外は、街はにぎわいを取り戻しています。

クリスマスと言っても、日仏でずいぶんと風景が違います。私のフランス語の授業では、言語の勉強だけでなく文化の違いもお話するようにしています。相手の文化について知っておけば、よりスムースに意思疎通できるからです。

さて、私のクリスマスは...?フランスはじめヨーロッパの友人はみんな家族のもとに帰ってしまうので、パリに居残りの留学生友達とパーティーをする予定です。みなさんも、Joyeux noël ! (よいクリスマスを!)

2015年度全学共通教育センター ゼミ報告会のご案内

来る12月12日土曜日の14時から、1号館3階A309、A310教室にて「総合教育演習」 ゼミ報告会を開催します。全学共通教育センター所属の教員のゼミ(「総合教育演習」)のうち12ゼミが参加、20ユニットの発表を予定しています(1ユニットは質疑込み15分)。これまで、1教室で行ってきましたが、発表数が増えたため今年は2教室同時並行セッションで行います。発表題目は以下の通りです。



報告会は、本学在校生はもちろんのこと、ご案内を差し上げている保護者、高大連携協定校および推薦入学指定校の関係者を中心に公開していますが、当日オープンキャンパスも開催されますので、それ以外の方もご自由に参観いただけます。申し込み不要、出入り自由です。当日は同じ建物で、経営学部のゼミ研究報告会が、6号館3階の教室で経済学部のゼミ研究報告会が行われており、これらの会場に自由に出入りして聴講することもできます。

ゼミ選び中の在校生の方、大学での学びに興味のある方、多くのご来場をお待ちしています。



2015年12月6日日曜日

図書部&TKUサイエンス「ビスマスカフェ」


「地球の科学」ほか担当の新正です。

11月26日の5限に実験ワークショップを図書館ブラウジングスペース等で行いました。このワークショップはTKUサイエンスと図書部共催で、私の担当する「総合教育演習」のゼミ履修生が分担して運営しました。

釣り上げたビスマス結晶
ビスマスは融点が271.5℃であるので、家庭用のコンロや電熱器で融かすことができます。融解したビスマスから結晶化するときに、様々な形状のものができ、酸化皮膜により着色するので、見た目が不思議で美しい結晶ができます。そこで近年演示実験などでしばしば取り上げられています。

ゼミの中でも様々な条件での結晶化を試みていたので、それを公開実験として行い、さらに参加者に楽しんでもらうために、できた結晶を用いたアクセサリ作製を行うことにしました。

まず図書館ブラウジングスペースで、ビスマスの元素としての性質や、今日行うことについて説明するプレゼンテーションを行いました。

その後教室に移動して融解と結晶化の演示実験を見てもらいました。参加者も実際に結晶作製を行ってみたりもしました。

プレゼン中
融解実験を演示

さらに再びブラウジングスペースに場所を移して、アクセサリ作製に臨みます。参加者が思い思いに作業をして、かなり多様な作品が作られました。多くの材料は100均ショップで買えるものを用いました。
いろんなものができました。製作者の個性反映
和やかに?製作中

最後に、本ワークショップの実施にあたっては、図書課はもとより、多くの方々のご助力(ポスター作製、工芸指導等々)をいただきました。記して厚く御礼申し上げます。

2015年12月1日火曜日

図書館総合展でのポスター発表

 「地球の科学」ほか担当の新正です。東経大「図書部」は現在、全学共通教育センター教員の相澤と新正、経営学部教員の板橋が加わって教職共同で活動しています。2013年度の後期よりはじまり、旧図書館の閉館を見届け、新図書館の利用促進に取り組んできました。
 東経大「図書部」は去る11月10日〜12日にパシフィコ横浜で開催された図書館総合展でのポスターセッションに出展してきました。

 図書館総合展は日本の図書館界最大の展示会で、公共・学校等あらゆる館種の図書館についての最新技術やトレンド、学術情報が紹介されるということです。したがって、ポスターセッションも大学のみならず、様々な学校、公共図書館、個人と多様な出展者がそれぞれの取り組みや研究について報告しています。

 「図書部」も活動が3年目に入り、これまでの振り返りを行うとともに、対外的に取り組みを報告するべきと考え、出展した次第です。

ポスターのみならず「図書部だより」なども
併せて展示・配布しました

 図書館総合展では、このようなポスターのみならず、企業、大学その他の展示ブース、多様なフォーラムが展開されており、またグッズや本の販売も行われています。例年この時期に行われるようで、図書館のみならず、本に興味のある人も楽しめる展示会かと思いました。
※次年度は2016年11月8日(火)~10日(木)にパシフィコ横浜で行われるようです。

 発表したポスターは現在図書館1階のブラウジングスペースで展示しています。ぜひご覧ください。