2019年9月29日日曜日

国分寺の人々との語学を通じた交流に参加しませんか

好久不见!(ハオ・ジョウ・ブー・ジエン!)Long time no see! (ロング・タイム・ノー・シー!) Lange nicht gesehen! (ランゲ・ニヒト・ゲゼーエン!) ¡Tanto tiempo sin verte!(タント・ティエンポ・シン・ベルテ!)

(クイズ:これらは「おひさしぶり」に相当する言い方です。何語でしょう?答えはこのコラムの一番最後にあります。)

 英語・言語学担当の小田登志子です。今回は、国分寺市内で行われている「日本語教室」と「Kokubunji Local(国分寺ローカル)」をご紹介します。これらは国分寺地域の日本人と外国人住民との語学を通じた交流を目的とする会で、私と東経大生の有志も参加しています。どちらも市民に広く開かれた会ですので、興味を持った人はぜひ来てください。学生はもちろん、教員・職員・父兄のみなさんもウェルカムです。

 国分寺市では外国人住民の数が急増し、市内には約2500人の外国人住民が暮らしています。これは市の人口の約2%に相当します(令和元年7月1日)。これらの外国出身のみなさんに対する日本語学習の支援を目的とした「日本語教室」が、市内の数か所で運営されています。私が参加している水曜日夜の教室では、日本人ボランティアと日本語学習者がペアを組みます。私は今までに、ベトナム・中国・スロバキアから来た人とペアになりました。

 最近、「日本語教室」では学習を希望する人が増えたため、ボランティアの数が足りなくなってしまいました。そこで、私が担当する「言語学」の授業で学生ボランティアを募ったところ、3名の学生さんが手を挙げてくれました。(ありがとう!)「私は英語が苦手なんですけど、大丈夫ですか?」という質問がありましたが、全く問題ありません。一昔前は国際化イコール英語を話すこと、というイメージが大きかったように思います。しかし現在では、日本における多文化共生のカギは「やさしい日本語」だと言われています。

 さて、日本語が話せても日本語を教えることは意外と難しいものです。「×美味しいでした」はどうして変なの?中国語の「日式冷麺」が日本語で「冷やし中華」なのはナゼ?「ウソつけ!」はどうして「ウソをつくな」の意味になるの?などなど。外国語としての日本語に触れると、普段自分が話している日本語についていろいろな発見があって面白いものです。

 また、学習者の皆さんの日本語が上手なことに驚かされることもしょっちゅうです。「自分は英語を大学まで勉強したのに・・・・。自分も頑張らなくては」とおっしゃるボランティアの方もいます。また、学習者の人と仲良くなると、その人の母語について知りたくなるものです。私もベトナム語のカタコトを覚えました。日本語の「ちゅう」はベトナム語でも「chúチューýイー」と言うそうです。ビックリ!

 この「日本語教室」でのボランティア活動に興味がある人は国分寺市国際協会・日本語教室のホームページをご覧ください。

日本語教室で七夕の会をしました(国分寺市国際協会提供)
      日本語がペラペラになりますように!    東経大生も浴衣が似合っています

 「Kokubunji Local(国分寺ローカル)」は日本語と英語の交流会です。毎週火曜日の夕方に国分寺駅ココブンジWEST 5階のカフェ・ローカルに集まって、日本語と英語でおしゃべりをしています。この会の常連メンバーにはアメリカ・フィリピン・イタリア・中国・ニュージーランド・スロバキアなどから来た人がいます。英語を勉強したい東経大生の有志も「英語が全然話せない~(汗)」と言いながら参加しています(笑)。この会に来る外国出身の人は、コンピュータ関連の仕事についている若い人が多く、同世代の日本語話者との気軽なおしゃべりを楽しんでいます。英語が得意でなくても大丈夫ですので、興味がある人はぜひ来てください。Kokubunji Localのフェイスブックのイベント告知で「Join」(参加します)をクリックしてもいいし、カフェ・ローカルに直接来ても大丈夫です。

  いつも最後に記念写真(Kokubunji Local提供) カフェ・ローカルにて(Kokubunji Local提供)

 このように、国分寺市内には多文化交流の機会がたくさんあります。留学しなくても外国出身の人と友達になれるなんていいと思いませんか?これからの日本の社会においては、多様な人々と共に働くことができる人材が求められています。国分寺の地域で外国語としての日本語・英語・その他の外国語に触れて、自分の世界を広げてみませんか。

<関連サイト>
国分寺市国際協会(KIA)ホームページ
国分寺市国際協会(KIA) Facebook
Kokubunji Local (国分寺ローカル) Facebook 
多言語化する国分寺の地域社会

(クイズの答え:中国語・英語・ドイツ語・スペイン語)

2019年9月9日月曜日

入笠山でゼミ合宿

「自然の構造」や総合教育演習の「天文ゼミ」等を担当している榎基宏です。天文ゼミでは、9月2日~4日と2泊3日で夏合宿を行いました。今回は、長野県富士見町の入笠山の「マナスル山荘天文館」にお世話になって、天体観察を行いました。

マナスル山荘天文館
入笠山で撮影した天の川

 初日、夕方は雲が多かったのですが、そのうち日が暮れてくると次第に雲の切れ間が大きくなり、多くの星々が見えてきました。宿の方には、星座解説をして頂いただけでなく、望遠鏡で木星や土星なども見せてもらいました。21時ごろからすっきりと晴れ、天の川も見えるようになりました。流れ星も見えます。双眼鏡でのアンドロメダ銀河やプレアデス星団(すばる)の観察もできました。オリオン座も観察したかったのですが、深夜の1時半ごろから完全に曇ってしまったため、それは叶いませんでした。

入笠山山頂
 二日目の昼間は、天文学のテキストの輪読と、入笠山の登山を行いました。入笠山の山頂の標高は1955mですが、宿は標高1800mぐらいのところにあるので、登山といっても片道30分弱のお気軽なハイキングでした。日が暮れると天体観察を始めます。しかし、この日は雲が多く、一時的に晴れて人工衛星も見えることがありましたが、前日ほど星を見ることはできませんでした。そのうち、雨まで降ってきてしまいました。しかし、以前の合宿中まったく星空を見ることができない時もあったので、今回は初日にいろいろ観察できたのは幸運でした。

 天体観察のように、自然を相手にしていると、人間の考えた通りに物事は進みません(人間相手でも、なかなか進みませんが)。そういったことを実感することも、天文ゼミの学習の一環だと考えています。

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