2013年11月13日水曜日

上野で博物館と美術館を堪能!

「外国史Ⅰ」・「現代社会の基礎知識」担当の高津です。葵祭準備期間でお休みであった1031日、相澤先生、新正先生と楽しい一日を過ごしました。3つの「総合教育演習」合同で上野の博物館、美術館めぐりをしたのです。

科博屋上のハーブガーデンからは、
スカイツリーが間近に見えます。
午前10時に集合した私たちは総勢13名。まずは国立科学博物館に向かいました。私がここの常設展示を見学するのは小学生のころ以来。「地球館」と「日本館」に分かれている現在とは、だいぶ様子が違っていました。最初はやや戸惑いながら「地球館」の展示物を鑑賞。海や陸に生息する動植物のはく製や標本も見どころですが、やはり私としてはお茶くみ人形から自動車、ロケットから人工衛星「はやぶさ」に至る科学技術の発展史に関するコーナー、そしてこれは小学生のころからですが、恐竜と猿人(人類の誕生)のコーナーに長居してしまいます。逆に、高校以来苦手な物理や化学に関する展示は、「分かる人にはさぞかし「お宝」であるに違いない」と思いつつも、正直チンプンカンプンでした。2時間の予定時間では、到底全てを見ることはできない、大充実の内容で、私は「地球館」のみでタイムオーバー。「日本館」には足を踏み入れませんでした。ミイラが展示されていたとのこと・・・残念。

都美術館に向かう。
ゼミ学生4人と一緒にとんかつを食べた後(上野には昔なからの有名なとんかつ屋が何軒もあります)、午後は東京都立美術館の特別展示「ターナー展」で、イギリス最高の画家といわれるターナーの作品を鑑賞しました。美しい絵画作品が盛りだくさんでお腹一杯になれます。海と空の表現が印象に残るターナーの作品ですが、彼の生涯の作品を時期ごとに分けて鑑賞すると、作風の変化を感じ取れます。私は美術の歴史の専門家ではないので単なる印象かもしれませんが、近世オランダの風景画、そしてニコラ・プッサンとクロード・ロランというフランス画家の作品の最良の部分を組み合わせたような画風を確立した後、それをどんどん崩していくことで独自の境地を切り開いていった過程を辿れたような気がしました。このターナーの作風の変化を、産業革命から帝国主義に至るイギリス社会の歴史と関連させるとどうなるか・・・興味が尽きません。関係ないかもしれませんが、イギリスを代表する画家ターナーが死去した3年後の1854年、今度はイギリスを代表する名探偵シャーロック・ホームズが生まれました。

自然と科学と美術を堪能しながら(これは職業柄仕方ありませんが)歴史を考える(妄想する)、とても贅沢な一日でした。また是非みんなで訪れたいです。