朝、出がけに地震(国分寺では震度3)が発生し、若干電車のダイヤが乱れましたが、無事、東京駅八重洲のバス駐車場に全員集まり、一路つくばに向かいます。
午前は気象庁の「高層気象台」。つくばの巨大な敷地に気象研究所とともにあります。なんと1920年開設ということで大正時代から続く施設です。
昔使われた、測器をつけて上空の観測を行っていた凧。 落雷が凧のワイヤーを伝って落命した方がいたとのこと。 まさに命を賭して観測が行われていた。 |
まず概要の説明を受け、昔の測器などを見学した後、紫外線、オゾン量、日射量などを観測する部署で解説を受けました。概要を聞いた後、実際に屋上の測器を見学します。観測によっては、太陽の直射光を遮る必要があり、測器に工夫がされています(写真でわかるでしょうか?)。
ラジオゾンデについて学ぶ |
引き続きラジオゾンデについての説明を受けました。実際にあげるのは朝と夜なので、今回はあげる様子は動画で見せていただき、風船、パラシュートおよびゾンデの実物を実際に手に触れながら解説を受けました。お話は興味深く様々な質疑も行われました。バルーンに水素ガスを詰めて約30 km上空に上がるまでの間観測が行われるそうです(そのくらいの高度で風船が破裂する)。ゾンデの軽さが印象的でした。
足元の丸いものは降水量計 |
丈の高い(約1.5 m)イネは飼料用品種 |
酵素処理した柑橘皮むきに取り組む学生たち |
さらにバスで少し移動して、植物工場を見学しました。苗の育成、トマト、パプリカその他の栽培の様子や設備について説明を受けました。トマトは日本品種、オランダ品種が植えられていましたが、それらの違いなどについても実際の作物の様子を見つつ解説されました。
植物工場でのレクチャーの様子 |
苗テラス内部へ。気温やCO2量は高く保たれている。 |
気象台、食と農の科学館いずれでも現場で業務・研究に携わっている人から詳しいお話を聞くことができ、学生も素朴な疑問をぶつけていました。それぞれの見学先で熱心に解説をいただき、いずれも予定時間を若干オーバーして見学を終えました。
バスで一度東京駅に戻り解散。これで今年度の「TKUサイエンス」の行事をすべて終えました。
お疲れ様でした |
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