午後九時の風景。 ピクニックする人がたくさん。 |
フランス人はピクニックが大好きなようで、公園には、休日だけでなく平日も人々が集っています。では、なぜフランスで人はピクニックをするのか?以下、私なりの分析です。
なぜわざわざ外に出たいのか?
理由1. 屋外で活動するのに適した気候。日が長い!虫がいない!
まず、春から夏にかけてフランスは日がとても長くなります。夏至直後の今だと、朝6時頃から明るくなり、夜は22時頃にやっと暗くなり始めるので、一日がとても長く感じられます。人間、明るいと活動的になるようで、出かけたり、公園でおしゃべりしたくなる。
さらに、乾燥気候なので、気温が高くても過ごしやすく、蚊などのイヤな虫もあまりいません。(蚊対策グッズなども売っているが、必要があると感じない。)
つまりは、屋外に気楽に出られる、出たくなる気候なのです。
サンマルタン運河。 うちからは遠いですが、 先日友人と散歩しました。 両岸はピクニックする人だらけ。 |
理由2. 外食が高い。
日本では、友人と集うとなれば居酒屋で宴会となるところですが、フランスでは外食すると日本よりもずっとお金がかかるのです。お昼でも15ユーロ、夜は20ユーロ以下でちゃんと座って食事するのは難しいと感じます。人気のある店はこれより高くなるでしょうし、飲み物代もかかってくるわけですから、けっこうな出費。友人や家族で気軽に集いたいとなれば、持ち寄りが望ましいわけです。
持ち寄りってめんどくさくない?
理由3. 「日常」を楽しむのが上手。
これは私がフランス生活でとても好きなところ。フランスでは、特別なことをして楽しむのは本当に特別な時だけで、普通の日は日常を楽しむのです。マルシェで食材を買って楽しむ、毎食の調理を楽しむ、おいしい料理を食べて楽しむ、食べながら会話を楽しむ。フランス人は、日々の普通のことを楽しむのがとても上手だと感じます。
ピクニックも特別なことではなく、日常の延長にある。みんなが家の食卓で食べる物をそのまま持ち寄って、賑やかにおしゃべりして、豊かな時間を過ごす。それだけのことで、めんどくさくもなんともないのですね。
寮の芝生広場にて。 |
フランス的には、夏至を過ぎると夏が来た!となるらしい。まだ夏は始まったばかり。ここ数日、フランスは40度近い猛暑に襲われていますが、熱中症にならない程度にピクニックで夏を満喫したいと思っています。
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