2017年10月5日木曜日

コトパティオで秋祭り

フランス語と倫理学担当の相澤伸依です。今回は、私も運営に関わっているグローバル・ラウンジ「コトパティオ」の活動を紹介します。

昨日はちょうど中秋の名月でした。アジア各地に、満月の時期に合わせて秋の収穫を祝うお祭り文化が存在しています。コトパティオの活動目的の一つは、言葉や体験を通じて異文化を知ることです。 そこで、今日はラウンジ内で、アジア各地のお祭りや秋の習慣を知る "Mid-Autumn Festival" を開催しました。

ラウンジには「月餅」が用意されました。
学内に貼られたイベントポスター。










まずはラウンジのスタッフであるジェイソンが、母国アメリカの秋の収穫祭の様子を説明してくれました。続いて、日本人の学生スタッフKさんが、日本のお月見についてプレゼンしました。月見だんごを食べることや月のうさぎの話を紹介。続いて、ネパールのお祭りの様子、ヴェトナムのお祭りの様子を留学生が報告してくれました。同じ秋の収穫祭であっても、食べるお菓子が少しづつ違ったり、国によってはお祝いの時のコスチュームがあったりと、私も初めて知ることばかりでした。

学生スタッフKさんの発表。
ヴェトナムからの留学生Mさんの発表。

普段は、英語、中国語、韓国語のネイティブスタッフとのフリートークができる場所として多くの学生が集まるコトパティオ。時にはこうしたイベントを通じて、外国の文化に触れる機会を提供していきたいとスタッフ一同考えています。

ラウンジの日々の様子やイベントの情報は、こちら(コトパティオのツイッター)をチェックしてみてください!

関連記事
 コトパティオでフランスDay

2017年9月24日日曜日

【学問のミカタ】終わらない羽音(ブーム)の熱

 はじめまして。「外国文学Ia・Ib」、「スペイン語」などを担当しています山辺弦です。今回の【学問のミカタ】では、私が研究しているスペイン語圏ラテンアメリカ文学について、初の記事執筆ということもありごく入門的にご紹介したいと思います。

 「スペイン語の小説」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょう。『ドン・キホーテ』? ご名答!(くれぐれも、『ドンキ・ホーテ』ではありませんよ!)でもこれは、今から400年以上も前にスペインで書かれた小説。新大陸発見以降に世界中に広まったスペイン語は、今では世界第4位の話者人口を持ち、20以上の国や地域で公用語とされる巨大言語になっています。これらの地域の大半を占めるのが、スペインの植民地となったメキシコ、ペルー、アルゼンチン、キューバなどのラテンアメリカ諸国です。当然「スペイン語の文学作品」はこれらの地域でも盛んに生み出されており、何も「スペイン」という国だけの専売特許ではないのです。

 こう話すと驚かれる方も多いのですが、それは一部には、「ラテンアメリカ文学」というものに対してあまりイメージが湧かない、ということでもあるでしょう。確かに二十世紀の前半までは、一部の傑出した作家たちの作品を除いて、ラテンアメリカ文学は世界的な規模での認知を十分に受けてはいませんでした。これを一変させた出来事が、主に1960年代にヨーロッパを中心として起こった、ラテンアメリカ文学(特に小説)の「ブーム」、すなわち大流行です。ガルシア=マルケス(コロンビア)の無尽蔵に湧いてくる奇想天外なエピソードの数々や、コルタサル(アルゼンチン)の現実と幻想を鮮やかに逆転させる完璧な短編、バルガス=ジョサ(ペルー)やフエンテス(メキシコ)が自国の複雑な姿を全体像として描くために発明した、魅惑的なストーリーと実験的手法を兼ね備えた見事な長編などは、小説の可能性に行き詰まりを感じていたヨーロッパの文学界を激震させました。この新大陸の再「発見」は、20世紀後半の世界文学における最も大きな出来事の一つだったと言ってよいでしょう。

 以来、その地位を確立し様々な作家や作品を送り出してきたラテンアメリカ文学は、「ブーム」の余韻さめやらぬ中、日本でもいち早く翻訳紹介されてきました。そして21世紀に入った近年、日本でのラテンアメリカ文学の翻訳・研究は再び史上最大級の活況を呈し、矢継ぎ早に刊行される新たな作品や作家たちが書店の本棚を彩っています。私自身も専門としている現代キューバ文学を中心に翻訳をやらせて頂いているのですが(既刊にレイナルド・アレナス『襲撃』、近刊にビルヒリオ・ピニェーラ『圧力とダイヤモンド』、ともに水声社)、このような盛り上がりの波に乗ってみなさんと傑作を共有できる巡り合わせには心底ワクワクさせられますし、その興奮を糧にすることで、普段の研究や読書、作家との交流といった活動の楽しみは何倍にも増していきます。みなさんもぜひ、書店へとくり出して、実はいまだ燃え上がり続けているこの「ブーム」の熱を感じ取り、自分だけの一冊を「発見」してみてください。

9月の【学問のミカタ】
・経済学部ブログ「文化財としての景観
・経営学部ブログ「正しいとは何か?
・コミュニケーション学部ブログ「読まない ‘h’ は保守派の印?!
・現代法学部ブログ「法律におけるたった“2„の違い——18歳選挙権から考える

2017年7月21日金曜日

【学問のミカタ】We did it !

「自然の構造」ほか担当の榎です。今回は【学問のミカタ】の記事ということで、私の研究分野である天文学・宇宙物理学の話題を紹介します。

日本時間の2016212日の未明、「重力波の直接検出に成功した」という発表が、アメリカの重力波観測装置LIGOの研究チームによってなされました。その少し前から、重大発表があるという噂が業界内では流れており、その発表のネット中継を私も見ていました。冒頭、LIGOexecutive directorDavid Reitze氏が、” Ladies and gentlemen, we have detected gravitational waves. We did it !と高らかに述べました。日本語に訳すと「みなさん、私たちは重力波を検出しました。私たちはやったんです!」とでもなるでしょうか。重力波はアインシュタインの一般相対性理論で予測されていた、時空のゆがみが波動として伝わる現象です。その存在は100年前から理論的に予測されていましたが、直接検出はされていませんでした。その理由は、重力波のシグナルは大変弱いため、検出するのが極めて難しく、乗り越えるべき困難が幾多もあったからでした。日本を含む世界各地で、重力波の観測プロジェクトが進められていますが、アメリカのLIGOが一番最初に重力波の検出に成功しました。David Reitze氏の”We did it !”には、大変な困難をようやく乗り越えた万感の思いが込められていたと、私は感じました。

今回のLIGOチームの発表によると、検出された重力波を解析したところ、二つのブラックホールが合体して一つになる過程で放射された重力波であること、そのブラックホールの質量や、地球からの距離などが明らかになったとのことです。つまり、重力波を直接検出しただけでなく、その重力波から宇宙物理学的・天文学的な様々な情報を読み解くことができた、ということで、大いなる科学の進歩です。さらに、今回明らかになったブラックホールの質量は予想外のものであったため、新たな宇宙物理学・天文学の研究が発展することが期待できます。

発表があった日の日本の主要な新聞の一面は、ほぼ全て「重力波の直接検出に成功!」という記事でした。このような科学に関するニュースが流れると、よく、「それって何の役に立つの?」と聞かれます。しかし、このような受け身の質問するのは、よろしくありません。何の役に立つかわからないモノに直面した時、「これを役に立たせるにはどうしたらよいか?」と能動的に考える姿勢がなければ、イノベーションは起こせませんよ。

さて、私は、主に銀河の形成についての理論的研究を行っている研究グループの一員です。その中で、私は、特に銀河の中心に存在する超巨大ブラックホール(Supermassive Black Hole)に注目して銀河の形成の研究を進めています。その関連で、10年ほど前に、銀河形成モデルを使って、二つの超巨大ブラックホールが合体する時に放射される重力波の研究を行い、超巨大ブラックホール同士の合体が重力波でどのように観測されるのかを予測しました。近年、超巨大ブラックホールからの重力波をターゲットとした観測プロジェクトが世界でいくつか進行しており、現在、徐々に結果が出つつある段階です(ちなみに、LIGOは超巨大ブラックホールを観測ターゲットとしていません)。近い将来に得られるであろう観測結果が、私たちの予測通りであれば嬉しいですし、予想が外れると悔しいです。しかし、予想が外れた場合、超巨大ブラックホールについて新たな研究が切り開かれるので、それはそれで楽しみです。はてさて、どうなりますやら。

関連リンク 
 ・LIGO: GW150914 press release 
 ・AstroArts: アインシュタインの予測から100年、重力波を直接検出 
 ・国立天文台重力波プロジェクト推進室
 ・東大宇宙線研究所重力波グループ

7月の 【学問のミカタ】
・経営学部ブログ「大学の先生のお仕事は?
・コミュニケーション学部ブログ「異文化でのフィールドワーク
・現代法学部ブログ「法学と時代の遠近感

2017年7月14日金曜日

コトパティオでフランスDay

フランス語と倫理学担当の相澤伸依です。本年度は、グローバル・ラウンジ「コトパティオ」の運営にも携わっています。その活動の一環をご紹介します。

コトパティオとは、様々な外国語で交流したり、異文化を学ぶための参加体験型学習スペースです。普段は、英語をはじめとした各言語のネイティブスタッフとのフリートークができる場所として多くの学生が集まります。コトパティオの活動目的の一つは、言葉や体験を通じて異文化を知ること。今日7月14日はフランス革命記念日ということで、フランスの文化を知るという趣旨で、フランスDayを開催しました。

フランスの写真を見ながらレッスン。
まずは私の方から、フランス語に親しもうということで「旅のフランス語ミニ講座」をお昼休みに実施しました。フランス革命記念日の由来を説明した後で、挨拶や自己紹介などの簡単だけれども旅先で必要になる表現をレクチャー。多くの学生にとってフランス語に触れる初めての機会だったと思うのですが、大きな声で参加してくれました。


言葉に加えて、食で文化を知ろうということで、スタッフや学生がクレープ作りにチャレンジしました。フランス名物の飲み物オランジーナも用意。フランスの音楽が流れるラウンジ内で、おやつを楽しみました。



ラウンジ内には複数のテーブルが置かれており、各テーブルでおしゃべりをしたり、ゲームを楽しむことができます。現在のところ、学生たちが主に話すのは英語ですが、近い将来フランス語のテーブルも作れるといいなあと思いました。

コトパティオは、学内にいながら、気軽に外国語で話したり、友達が作れる場です。言葉に自信がない方も(私も英語は苦手です...)、気軽にのぞいてみてください。優しいスタッフが笑顔で迎えてくれますよ!

2017年7月11日火曜日

TKUサイエンスカフェ「映像世界と身体感覚」開催

数学担当の阿部です.7月3日(月曜日)にTKUサイエンスカフェが学習センター講座スペースで開催されました.今回のテーマは「映像世界と身体感覚」.講師は明治大学大学院先端数理科学研究科の齊藤寛人さんです.当日は学生21名,教員2名が参加し,茶菓を楽しみながら映像サイエンスの最先端を体験しました.

みなさんは3Dテレビを覚えていますか.ロンドンオリンピックの頃店頭にたくさん並んでいたあれです.最近見かけなくなってしまいましたが,3D効果は抜群でした.テレビから飛び出してくる海賊のサーベルを反射的によけたなんて経験があるひとも多いんじゃないでしょうか.なんでサーベルが飛び出してくるんでしょう.これは両眼視野闘争という身体感覚を利用して,飛び出したように錯覚させるんだそうです.両眼視野闘争とは、「2つの目でそれぞれ異なる視覚図形を見た場合、どちらか一方の図形が知覚され、時間が過ぎるとともに知覚が切り替わる現象」(脳科学辞典)を言います.片目だけつぶっても見えている景色は半分暗くなりませんよね.これは開いている目で知覚している景色と閉じている目で知覚している暗闇との間で両眼視野闘争が起こり,景色が暗闇に勝っているからです.こんな素朴な身体感覚をつきつめるとテレビから出てきた海賊のサーベルごときにビクってなってしまうんですね.ちなみに下記の映像は,3D効果を入れた映像ですが,片目で見ると両眼視野闘争によって少し3D効果が増すそうです.試してみてください.

「ルパン三世」オープニング映像(YouTube


他にバーチャルリアリティから得られる身体感覚についても紹介してもらいました.これも素朴なところから出発します.心理学の古い実験で「ラバーハンド実験」というのがあります.自分の手とラバーハンドを並べて,自分の手は視界からはずしラバーハンドだけを見ます.その状態で自分の手とラバーハンドを同時にくすぐり続けると,そのうちラバーハンドをくすぐっただけで,こちょばゆく感じてしまうという実験です.

【心理学】ラバーハンド実験(YouTube


このラバーハンドをバーチャルリアリティに置き換えることで,エンターテイメントはもちろんリハビリなど医療分野でもバーチャルリアリティが活用されていることを知りました.

映像サイエンスの最先端をたくさん紹介してもらいましたが,いまのところ活用されている分野はエンターテイメントあるいは医療分野とのことでした.数年後これらの技術はいずれも身近なものになります.研究者の方々は技術の発展に日々努めています.利用する側のみなさんにはこういった最先端の技術が何に応用できるのか日頃から考えてほしいと思います.最先端の技術を利用して社会をよりよくすること.これは将来みなさんが中心になってやっていくべき仕事です!

・昨年度のTKUサイエンスカフェの報告
第1回「ブラックホール、ビッグバン、そして次元 ~人に話したくなる宇宙のおはなし~
第2回「コスモスを秋桜と書く理由、秋桜が春に咲く理由

2017年7月4日火曜日

選書展示「ヨーロッパを知る」

フランス語と倫理学担当の相澤伸依です。

3月末でフランスでの国外研究を終え、4月から本学での業務に戻っています。渡仏前に力を入れたことの一つが図書館利用促進の活動でした。復帰後もぜひいろんな企画をしたいと、フランス滞在中から考えていました。今回は、その企画第一弾をご紹介します。

一階OPACの横の棚です。
今週から、図書館一階ブックウォールDで、選書展示「ヨーロッパを知る」が始まりました。ヨーロッパ地域に関わる事柄を専門とする教員六名で、今、ヨーロッパを知るために薦めたい本を集めて展示しています(すてべ二週間貸し出し可能)。


DVDも展示しています。
ヨーロッパと言えば、相次ぐテロのニュースを通して、ひどく物騒な場所だというイメージが定着しつつあるかもしれません。ブレグジット、難民問題、そしてテロとホットなニュースが続くこのごろ。こういった国際情勢を理解するきっかけになるような本や、歴史文化の魅力にふれるための本を並べました。様々な切り口の本を通じて、ヨーロッパの豊かな姿を発見してほしいというのが、選者一同の願いです。

図書館では、 本展示以外にも、同時並行で企画展示が行われています。勉強の合間に、ぶらっと図書館をめぐって、気になる本を探してみてください。


2017年6月22日木曜日

今年も500人が日本語検定を受検

 去る6月10日土曜日、本年度第一回の日本語検定の学内団体受検が実施され、約500名の学生が挑戦しました。

 日本語検定は、日本語の総合的な能力を測る検定試験で、多くの学校や企業が採用しています。本学では総合教育科目「文章表現基礎Ⅰ・Ⅱ」の授業の一環として、これを採用しています。日本語検定を2009年度から導入し、今年で9年目の実施となりますが、履修した学生の努力が実り、成績優秀校としてこれまで何度も検定委員会から表彰されてきました。今年2月には、昨年度Ⅱ期履修学生の3級受検成績が高く評価され、「文部科学大臣賞」をいただきました。

 本年度もⅠ期・Ⅱ期合わせて、のべ約1000人の学生が日本語検定を受検します。受検対策の授業を通して、大学での学びに欠かせない、文章表現力や会話コミュニケーション力の基礎を、多くの学生たちが学んでいきます。その力は大学生活だけにとどまらず、就職活動のさいや、またその先の社会人生活においても、大いに役立つ貴重な財産となります。
 
 履修学生の文部科学大臣賞受賞を励みとし、私たち担当教員もより一層、充実した指導を行いたい思います。
















(文責:上野麻美:日本語関連科目担当)

関連記事
速報! 文部科学大臣賞受賞 日本語検定団体表彰
「日本語検定」団体表彰のご報告