2016年10月16日日曜日

海外ゼミ研修 ~ベトナムでの学生交流プログラム

 英語科目担当の関昭典です。私のゼミ(総合教育演習)では、毎年長期休暇中に、東南アジア・南アジアでの二週間の学生交流研修プログラムを実施しています。これまでに、ネパール、インド、ベトナム、タイで実施してきました。

 プログラムの特徴として、こちらの学生とほぼ同数の現地の大学生が二週間寝食を共にし、英語を共通言語として活動に取り組むこと。また両国の学生が主体となって活動内容を検討し実施している点にあります。

 今年度は14名のゼミ生がベトナム、ホーチミン市にあるHoa Sen大学の学生と共にプログラムを実施しました。具体的には、昨年国連総会にて採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」を交流テーマに掲げ、有識者の講義を受けたり、フィールド調査をしたり、貧困地域にゴミ箱を設置したりしながら、交流と学びを深めました。

 

 さらにベトナム戦争博物館調査後のグエン・ドク氏(枯葉剤の被害者、日本では「ベトちゃん、ドクちゃん」として有名)講演会、それに続く夕食会は、戦争や環境破壊が引き起こす現実のみならず、日越友好について考えるよい機会となりました。ゼミ生はドク氏と大変仲良くなり、「次に日本に行く際にはぜひ関ゼミの皆さんの企画するイベントに参加したい」とおっしゃってくださいました。



 実はドク氏はベトナム戦争で使用された枯葉剤の被害者代表として今月来日し、広島で安倍首相と面談するのだそうです。それに合わせて本学への来学をご検討くださいましたが、スケジュール調整がうまくいきませんでした。しかし、近い将来に、「ドクちゃん」講演会を実施したい、とゼミ生は張り切ってきっています。

 例年、ゼミ研修を通じて英語の重要性を痛感するゼミ生は、帰国後に本気で英語学習に取り組むようになります。昨年のゼミ生の場合、その半数がTOEIC800点以上のスコアに到達しました。今年の学生はどうなるか楽しみです。

関連リンク
ゼミする東経大 第19回インタビュー 関昭典准教授
東京経済大学 国際交流のページ

海外ゼミ研修報告
海外ゼミ研修 ~英語で日本文化を発信~ (2015年度 カレイラゼミ)
海外ゼミ研修 in Hawaii (2013年度 新正ゼミ、榎ゼミほか)
海外ゼミ研修 in Hawaii(続)
海外ゼミ研修 in Hawaii (続々)