2014年6月10日火曜日

第五回読書会のお誘い

倫理学とフランス語担当の相澤です。
昨年の秋から、図書館で「読書会」を開催しています。 読書会とは、あらかじめ決められた課題本を読み、読んだ感想をみんなで話し合って楽しむ集まりのことです。他者と交流し、本の理解を深めることが会の目的です。(*主催者によって、いろんなスタイルがあります。上記は、私が進行する読書会の説明です。)

難しいことは抜きにして、「みんなで本について、あーだこーだ話して、楽しもう!」を合い言葉に、これまで四回開催してきました。(*リンクで各回の報告に飛びます。)
第一回読書会 (課題本:小谷野敦『もてない男』、ちくま新書、1999年)
第二回読書会 (課題本:西原理恵子『この世でいちばん大事な「カネ」の話』、角川文庫、2011年)
第三回読書会 (課題本:西加奈子『きりこについて』、角川文庫、2011年)
第四回読書会 (課題本:大野更紗『困ってるひと』、ポプラ社、2011年) 
 
旧図書館最後の開館日に行った
第三回読書会

読書会を始めた動機は、好奇心でした。「私が面白いと思う本を学生に読んでもらって、感想を聴いてみたい!」 授業でもいろんな本を紹介、推薦していますが、なかなか学生の読後感想を聴く機会はありません。物足りなく思っていたところ、図書館スタッフのご協力を得て、読書会を開催させていただくことになりました。


新図書館にお引っ越しして行った
第四回読書会

読書会は次のような手順で行います。まず、私が本当に面白いと思った本を課題本に指定し、広報します。参加を希望する学生は、あらかじめ課題本を入手し、読み込みます。気になったところに付箋をはったり、線を引いたり、感想を話せるように準備をします。当日は、各自読み込んだ本を持って図書館の一室に集合し、一時間半、本について語り合います。私は司会進行(各人の感想をふまえて、みんなに話題を振っていく役)を務めます。

今月末に第五回となる会を開催することになり、現在参加者を募集しています。
日時: 6月26日(木) 16:20〜17:50
場所:図書館二階グループ学習室1
課題本:辻村みよ子『代理母問題を考える』、岩波ジュニア新書、2012年
お問い合わせ・申し込み:図書館カウンターにて

毎回、自分では熟読していたつもりの本をあらためて味わう時間となり、参加者に感謝しています。今回初めて、自分の専門(生命倫理)に直接関わる本を課題に選びました。今までとは違う緊張感もあり、いつも以上に待ち遠しくもあり。

他にもイベントや選書展示を
多数企画中です。
写真は図書部ルゾン着用の図。

授業時に学生の考えをじっくり聴く時間がなかなか取れないことを残念に思っているので、読書会で話し合えることを楽しみにしています。倫理学の授業を受講して生命倫理に興味を持った方、または受講していないけれど社会の倫理問題に興味があるという方、学ぶことの多いたくさん語れる課題本です。ぜひご参加ください!