2014年6月18日水曜日

福井烈氏のゲスト講義:6月5日「スポーツの科学a」

 6月5日(木)4限のスポーツの科学a(遠藤准教授担当)において,JOC常務理事の福井烈氏に「トップを目指すことの素晴らしさ—2020東京オリンピック招致成功の理由とその強化—」と題して現在の日本のトップスポーツの現状について,強化の観点から詳しく話をしていただきました.

 また,実際に,2020年東京オリンピック招致に携わっておられた経験から,その成功の理由を分析していただきました.まずは他の候補都市の国家に対する国民のデモや経済状況などの事情もありましたが,日本の提示したオリンピック計画の質の高さと,国を挙げてオリンピックに取り組む姿勢などが評価され,激戦を勝ち抜いたと分析されました.

 また,選手としては,高校時代にはインターハイ3連覇,全日本選手権シングルス7回優勝という日本記録を持ち,まさに日本の男子テニス界を牽引してこられた経験から,トップレベルの競技スポーツに取り組む姿勢とその意義についても,ご自身のトレーニングの様子などを示しながらお話ししていただきました.高校時代から質的にも量的にも全てを捧げて泥臭くスポーツに打ち込んだ福井さんのお話は学生たちにとっても非常に新鮮だったようです.「死にものぐるいは精一杯,一生懸命に勝る」,「スポーツを通して世の中を元気に」という福井さんのメッセージはしっかりと伝わりました.

福井氏と受講生たち


 加えて,実際に私たちの前に姿を現す2020東京オリンピックですが,普段はメディアを通してしか知ることのできないオリンピックの招致と今後の準備について,その中で実際に携わっておられる方のお話を聞くことによって,より身近に感じられるものとなりました.福井さんがおっしゃったように,実際に東京オリンピックに関わる人材が受講生の中から出てくれることを期待しています.