東経大の教養系ゼミでは、四年次に希望者は総合教育研究を履修し、卒業論文を執筆することができます。今年は麻生ゼミ1名、相澤ゼミ1名が卒論を執筆しました。そこで、ゼミ履修者が集まって、二人の卒論を検討する会を催すことになりました。
持ち時間は一人一時間ずつ。20~30分卒論報告、残り時間で質疑応答。みっちりのプログラムです。
まずは相澤ゼミのMさん。卒論タイトルは「功利主義の応用事例としての同性愛」です。功利主義者ベンサムの同性愛擁護論を検討し、そこから同性婚の是非について現代社会への教訓を引き出そうとする内容でした。
続いて麻生ゼミのSさんが発表。タイトルは「"奪う愛"から"奪われる愛"へ —有島武郎『惜しみなく愛は奪う』の主張に対する批判的考察—」です。有島の「奪う」愛の概念を検討し、むしろ愛とは「奪われる」ものであると主張する内容でした。
両者とも興味深い内容で、質疑応答も盛り上がりました。みっちり一時間ずつやり合いましたが、まだまだ時間は足りず。濃密な二時間でした!
終了後は打ち上げへ。卒論執筆の苦労、やり抜いた今の感想などを語り合い、ねぎらい合いました。がんばる二人の 姿は後輩にも刺激になった様子。
最初に書いた通り、東経大の教養系ゼミでは、総合教育研究という科目で卒業論文を書くことができます。論文としてまとまった分量の文章を書く(おそらく)人生最初で最後の機会。大学の学びのまとめとして挑戦してみませんか? 卒論執筆をがんばることで、かけがえのない達成感を得られる。それを目の当たりにした今日の発表会でした。