2013年9月24日火曜日

海外ゼミ研修 in Hawaii(続々)

「地球の科学」担当の新正です。9月20日の記事の続編です。榎ゼミ、新正ゼミ合同の海外ゼミ研修での模様をお届けします。今回は火山編(その2)です。

《ラバ(溶岩)ウォーク》

9月7日は榎ゼミ、新正ゼミの学生教員総勢21名で、ハワイ島の南東部へ向かい、プウオオ火口から流れ出た溶岩流の上を歩くツアーを行ないました。

朝ホテルを出発し、小型バスは、4日と同様に島を反時計回りに進みます。途中で、「アメリカ合衆国で最も南にある」パン屋で昼食を調達して、再びハワイ火山国立公園へ向かいます。今回は、キラウエア山を通り過ぎて、Chain of Craters Roadを進みます。標高1200 mの涼しいキラウエア山から、つづれ織りで、どんどん海へ向かって高度を下げてゆきます。だんだん暑くなってきます。車窓に様々な火口や溶岩流が見えます。真っ青な海が目前に迫ります。


海に流れ落ちた,溶岩流。
やがて、道は終点へ。日よけの小屋と、若干の土産物をおいた案内小屋があります。この道は本来島の南東部をぐるっと周回していたのですが、1992年以降のプウオオ火口からの溶岩流により、寸断されているものです。
道の終点で、昼食を摂り、真っ青な海を背景に記念写真を撮り、とめいめいしばらく楽しんだあと、道路をしばらく進んで、溶岩流の本体に向かいます。



海はあくまで青い。

道をべったりと覆う溶岩流
溶岩流の上で記念写真。

見られる溶岩は、プウオオ火口より、1992年~2009年の間に流れ出たものと言われます。現在は、流れの方向が変わり、海に向かった流れが途絶えているようです。従って、「実際に流れる赤い溶岩」や「海に流れ落ちて湯気が立っている様子」など、現在進行形のスペクタクルを目にすることはできませんでした。しかし、雄大な溶岩原をめいめい自由に歩き回り、寝転がったり写真を撮ったり楽しみました。

また、ここに見られる溶岩は「パホエホエ溶岩」と呼ばれる、表面に光沢が見られるもので、割れ口を見るとガラス状になっている様子がよくわかります。これの破片が、一昨日の黒砂海岸で見たものか、と観察が繋がります。



短い時間でしたが、それぞれが、自由に見て歩いた後、バスに引き返して、Chain of Craters Roadをのぼり返して、帰途につきました。途中、コーヒーショップに立ち寄り、Kona Coffeeを試飲し、お土産を調達してホテルに戻りました。

「アメリカ合衆国で最も南にある」パン屋。めいめいが好きなものを、
昼食に、お土産に、たっぷりお買い物しました。
マラサダは、やっぱり甘い。
帰着後は地元のBreweryのレストランで、食事会を行いました。その後、翌日の自由行動時間について、様々な案が練られたようです。

食事会の一コマ。Breweryであるにも関わらず、「色水」を飲んでいる人が多い
のは、アメリカでは21歳からしか、アルコール飲料が注文できないため。学生
のみならず、E先生まで,ビール注文時にID提示を求められていたり。
その辺は日本より、よほど厳しい。
今回の研修では、日本国内では見られない規模の大きなさまざま自然景観や、他所ではなかなか見ることのできない、クリアーな星空を観察することができました。現地では、実物に触れることを重視して、その場で、あまり細々したお題目を述べることは止めました。

後期のゼミの中で、見てきたことを踏まえて学習を進め、成果を、ゼミ研究報告会等でご紹介できればと考えています。

本研修に際して、国際交流課のみなさま、お手配いただいた旅行会社の担当の方々には大変お世話になりました。公共交通機関のほとんど無い、島内での移動についてはJacks Toursのドライバー、ガイドの方々のご尽力のおかげで、安全に効率的に行なうことができました。また、本連載記事で掲載した写真の何枚かは参加者の経済3年の市川美佳さんから提供していただきました。まとめて御礼申し上げます。