2016年6月29日水曜日

TKUサイエンスカフェ「ブラックホール、ビッグバン、そして次元 ~人に話したくなる宇宙のおはなし~」

 「自然の構造」他担当の榎です。6/23(木)に、「TKUサイエンスカフェ」が、学習センターにて開催され、30名近くの学生・教職員などが参加しました。
サイエンスカフェの様子

 今回は、東京学芸大の小林晋平さんが、「ブラックホール、ビッグバン、そして次元 ~人に話したくなる宇宙のおはなし~」というタイトルでお話されました。「ブラックホール」、「ビッグバン」、「次元」、どれも宇宙に関係する、誰もが聞いたことがある興味をそそる言葉ですが、難しそうです。しかし、小林さんは、それらの本質について、簡単な実験やクイズを交えつつ、分かりやすく、かつ、大変面白く解説してくださいました。実験の一つは、シャボン玉の「泡」を使って、最も基本的な自然の法則である「最小作用の原理」を実感するものでした。その結果は、誰もが思わず「おお!」と声をあげてしまうものでした。ブラックホールの時空を表す難しい数式も出てきましたが、その難しいものを、いかにして簡単なものに変えて本質を見抜くのか、といった話も興味深いものでした。全体として宇宙を理解するための物理学のお話でしたが、難しそうに見える物理学も、結局は「モノの見方を広げるもの」であるということでした。終了後も残った学生を交えて、色々と語り合うことができました。
シャボン玉の泡を使った実験

 サイエンスカフェは、お菓子を食べ、お茶を飲みながら、最先端の科学研究を気楽に学ぶことができる場です。本学では、2011年度から、毎年、複数回開催していますが、日本全国、様々な所で開かれています。例えば、「サイエンスカフェ・ポータル」などに情報が出ています。皆さんもぜひ参加してみて下さい。



・これまでのTKUサイエンスカフェのレポート
 2013年度第1回 「この夏、天の川銀河の超巨大ブラックホールに接近するガス雲の運命
 2013年度第2回 「宇宙は何からできている?
 2014年度第1回 「折り紙の数学
 2014年度第2回 「ブラックホールの謎に迫る!
 2015年度第1回 「コンテンツの生まれかたと受けとりかた
 2015年度第2回 「豚インフルエンザについて