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2024年6月17日月曜日

教養入門ゲスト講演 山口香先生 「スポーツの多様な価値を考える」

  「スポーツの科学」などを担当している遠藤愛です。

  6月12日(水)に、1年生を対象として開講している教養入門では、ソウルオリンピック女子柔道銅メダリスト、筑波大学山口香教授をゲスト講師にお迎えして、スポーツの持つ多様な価値について講義をしていただきました。

 山口先生は、スポーツは社会の縮図であり、スポーツからもっと発信したい、時代の先を行きたいという思いのもとに、スポーツを通して自己規律性を学ぶこと、競技力向上には多様性が必要であること、積極的に世界に出て多様な文化・人材と正しく競い合い、異文化を学び吸収することもまたアスリートとして、さらに人として成長していくという主張を、実社会と関連づけてパワフルにお話しされました。



 受講生からは、「私たちの普段の社会生活の中でも日本の中で留まるだけでなく外を見て自分たちの何を伸ばすべきなのか知ることができればスポーツと同様、社会も変わると思う」、「スポーツをすることで身につけられる力は無限大であるので、それが現代の社会でも引き継がれると思うと希望を持てます」、「『いずれ才能は努力に越される』という言葉が心に響きました」などなど、多くの感想が寄せられました。競技者として世界のトップで活躍され、引退後は競技スポーツのど真ん中からスポーツの素晴らしさだけでなく、スポーツ界の体質にも言及した先生の発信は、学生の心にも響くメッセージだったようです。

 最後は、改善すべき点は多々あるけれど、でもスポーツって素晴らしいよねというメッセージを込めて、先生がとても好きだとおっしゃった動画で締め括られました。その動画にはメディアで取り上げられるスーパースターは1人も出てきませんが、先生のスポーツへの想いを感じる映像でした。

 山口先生、貴重なお話をありがとうございました。



2024年3月14日木曜日

横畑知己教授の“最終講義”

 2023年3月12日、全学共通教育センターのコロキウムが開催され、今年度で退職される横畑知己教授の“最終講義”が行われました。教育史を専門とされる横畑教授は1991年に着任後、実に32年間、本学での教育に携わってこられた先生です。教職課程もご担当されていたので、多くの教育者も育成されました。

 コロキウムでは、ご自身の母校である東京教育大学が閉学となり、筑波大学に変わっていく過程を例に挙げながら、今、そして今後の大学教育について言及されました。また、資料として1993年に開講された科目のシラバスや学生のコメントを引用しながら全学共通教育センターにおける教養教育の歴史についても語られました。

 その後、横畑教授と共に歩んだ高井良センター長、大岡教授、麻生教授らからの言葉もあり、全学共通教育センターの成り立ち、現在に至るまでの色々な出来事にも話題が及び、若手、中堅も交えて賑やかなやりとりが続きました。

 今後も、大学にお運びいただけるとのこと。私の専門であるスポーツにも造詣が深い横畑教授と、日本におけるスポーツの歴史、オリンピックや体罰の問題などこれからも色々とディスカッションさせていただくのを楽しみにしています。

 以上、「スポーツの科学」他担当の遠藤愛がレポートいたしました。

横畑先生への花束贈呈



2023年8月4日金曜日

プロテニスプレーヤー今井慎太郎選手のゲスト講義:7月13日スポーツの科学a、遠藤愛ゼミ

 スポーツの科学a、総合教育演習「スポーツコーチング」担当の遠藤愛です。

 7月13日(木)の授業では、現役プロテニスプレーヤーの今井慎太郎氏をお招きして、小学生時代から大学時代を経てプロ選手になるまでの過程や、プロ選手としての生活やトレーニングについて話していただきました。今井選手は、2022年の全日本選手権男子シングルスで優勝した全日本チャンピオンであり、通常であれば世界ツアーの転戦でお忙しいところですが、今年は足首の手術を受けてリハビリ中のため講義をお願いしたところ、ご快諾いただきました。

 プロテニスプレーヤーの多くは、高校卒業後にプロ転向する選手が多い中、今井選手は早稲田大学時代に学生チャンピオンとなり、大学卒業を機にプロ選手としての活動を開始しました。大学選択に向けての決断や大学時代にどのように競技に打ち込んだのか、競技を通して得た仲間のこと、プロ転向直後は、収入も安定せず、経済的な不安を抱えながら世界を転戦していたこと、昨年、念願の全日本チャンピオンとなり、目標であるグランドスラム出場を目指してリハビリに励んでいることなど、世界ツアーを転戦する様子やプロ選手としての日常など、話題は多岐に渡りました。

 学生たちからは、

・プレッシャーとの向き合い方
・一つのことにそこまで打ち込める要因は何か
・将来への不安や焦りはあるか、どのように向き合っているのか
・調子が悪い時にどのように対応するのか
・どのようなトレーニングをしているのか
・どのように身体のケアをしているのか
・一番印象に残った試合は何か
・リフレッシュする方法は何か

 など、30件近くの質問が寄せられ、その一つ一つに丁寧に答えていただきました。また、「プロスポーツ選手といえば、とても華やかな世界を想像していたが、現実はとても厳しい」、「一つのことに徹底的に打ち込めることを尊敬します」、「今、自分も自分が好きなことをやらせてもらえる環境にいるので、この環境を大切にしようと思います」、「今井さんが話してくれた通り、学生時代の仲間との繋がりや生活はかけがえのないものだから、今を大切にするというのは大事だなと改めて考えました」などの感想もありました。大学を経てプロになり、今、まさにプロとして戦っている今井選手のメッセージは、学生たちにも強く響いたようです。やはり、実際に活動している選手の言葉の威力は違います。まずは、リハビリ中にもかかわらず本学までいらしてくださった今井選手に感謝申し上げるとともに、選手自身の目標であるグランドスラムへの出場を果たしていただきたい、授業を聞いた学生たちとともに応援しています。


今井慎太郎氏と遠藤ゼミの学生さんたち

参考記事へのリンク
  (全日本選手権 大会記事)

2016年10月6日木曜日

リオデジャネイロ五輪を終えて

 「スポーツの科学」、「スポーツ(テニス)」ほか担当の遠藤愛(まな)です。南米大陸初のオリンピック、リオデジャネイロオリンピック、パラリンピックが終わりました。今回のオリンピックは毎日どの競技がいつ放送されるかを確認しながら様々な競技を観戦しました。大会前の7月3日に代々木体育館で開催された日本代表選手団壮行会にも参加し、大学では「現代からオリンピックをみる」を企画し、自分自身にも周囲にも“オリンピックが始まる感”を高めていたこともありますが、久しぶりにオリンピックにどっぷり浸かったように思います。 

代々木第二体育館にて行われたリオデジャネイロオリンピック選手団壮行式の様子

 今回のオリンピックを見て痛感したのは、国がオリンピックでメダルを取ることを目標として掲げて予算を割くこと、国立スポーツ科学センターやナショナルトレーニングセンターなどの施設を整え、研究者とともに科学の力を応用しながらタレントの発掘、選手の強化を行うことがこれほど如実に結果につながるのだということです。予算を割くということ、それは何を意味するのか、具体的に強化とは何をするのでしょうか。強化された経験から考えると、予算は強化合宿、強化遠征、選手サポートに活用し、強化策の一環として選手に経験を積ませることも活用方法の一つです。私の専門であるテニスの場合、強化合宿は自分と代表を争うライバルと共にトレーニングし、オープンな競争心を持ちながら切磋琢磨することができました。初めての強化合宿は小学校高学年でしたが、当時、テニスのトレーニングだけではなく体力テストや体力トレーニングもやりました。私は短距離に自信がありましたが、メンバーの中に一人、とても速い選手がいました。彼女はスタートダッシュが特に速く、負けたくないなという気持ちを強く持ったのを覚えています。それが伊達公子さんでした。海外遠征は、代表選考会を勝ち抜いて選出され、世界中から選手が集まる海外でのトーナメントに派遣されました。私の初めての海外遠征は高校2年生のウインブルドン遠征でしたが、自分の目で世界の広さを見て、目指すべき方向性を得た経験となりました。私はこの海外遠征を通して、世界に挑戦したいという気持ちとともに、そのために技術力の向上は当然ですが、さらに他の誰とも異なるオリジナルな武器を習得すること、長時間の移動、時差に耐えられる体力をつけること、与えられた食事、ホテル、練習環境などどんな状況でも適応できる逞しさと海外の選手とコミュケーションを取るための語学力、コミュケーション力を身につけることを目標として設定しました。1年後に訪れた進路選択の場面でもこの目標を達成できる環境を選びましたが、高校2年での海外遠征がその後のプロ活動の起点となったと確信しています。

 2020年は東京にオリンピックを迎えることになります。国内では競技場の問題、世界的にはドーピング問題、放映権の高騰など課題が山積し、今日のオリンピックはスポーツという枠を越えています。オリンピック、パラリンピックの主役は選手であることを今一度思い出し、2度目のオリンピックを迎える東京でこれからのオリンピックのあり方を示せるような大会になることを願っています。

※この原稿は学生相談室報告書(第37号)に掲載されるものです。

関連ブログ記事
 ・オリンピアン研修会 オリンピアンとして何ができるか
 ・【学問のミカタ】 学問としてのスポーツって??
 ・国立スポーツ科学センターを見学しました

2016年2月29日月曜日

オリンピアン研修会 オリンピアンとして何ができるか

 「スポーツの科学」,「スポーツ(テニス)」ほか担当の遠藤愛(まな)です.2016年2月6日(土)にオリンピアン研修会が開催され,初めて参加してきました.

研修会のグループディスカッションでのチームです.
左から穂苅美奈子さん(アーチェリー:モントリオール・ロサンジェルス)
遠藤(テニス:バルセロナ),渡辺武弘さん(卓球:ソウル・バルセロナ)
池田信太郎さん(バドミントン:北京・ロンドン)
高山樹里さん(ソフトボール:アトランタ・シドニー・アテネ)
杉浦正則さん(野球:バルセロナ・アトランタ・シドニー)
三好悟さん(ボート:ロサンジェルス・ソウル.*東経大の端艇部をよくご存知でした)

会場の味の素ナショナルトレーニングセンター
オリンピアン研修会とは,オリンピック,パラリンピックの代表経験者が集まり,オリンピズムやオリンピックの価値を学び,競技の異なるアスリート間の親交を深めること,JOCが進めるオリンピックムーブメント事業への積極的な参加を促すことを目的とした研修会です.オリンピックムーブメントとは,オリンピックの精神を社会に浸透させるよう努力する取り組みです.研修会には84名のオリンピック,パラリンピックの代表経験者が集まり,JOCアスリート専門部会部会長の室伏広治さんはこれまでで最多の参加者とおっしゃってました.最初に,和田先生(フェリス女学院大学教授)がオリンピックとオリンピズムについて,クーベルタンが近代オリンピックを立ち上げた理念も交え,講義をされました.オリンピックを通して平和を世界に広めようとしたクーベルタンが今日のオリンピックを見たらどう考えるのかといった問題提起もあり,私も今後,ゼミなどで学生とともに考えていきたいテーマとなりました.

 次にロンドン・パラリンピックの射撃代表の田口亜希さんが,パラリンピックの歴史,成り立ちなどについて話してくださいました.第二次世界大戦で脊髄に損傷を負った人々を対象とした競技会として,1948年にイギリスのストーク・マンデビル病院で行われた競技会がパラリンピックの起源です.パラリンピックの父とされるグットマン博士の「失ったものを数えるな.残されたものを最大限に生かせ」というメッセージは,人生のさまざまな場面でいえることだと思いました.パラリンピックでは同一レベルの選手同士でフェアに競い合うために,専門家の診断によって,障がいの種類,部位,程度によってクラス分けが行われます.例えば田口さんの出場する射撃では,まず腹筋が使える/使えないから徐々に分類していくそうです.アスリートとして競技に打ち込むことによって機能の回復が見られるケースもあれば,障がいをごまかして出場する選手もいるために,分類した後も競技場だけでなく練習場においても専門家が目を光らせているそうです.田口さんが以前プレーした大会で,姿勢がいいなと思っていた選手がおり,彼女は優勝したが,優勝後のパーティーで酔っ払った後,立ち上がってプールに飛び込んでしまい,障がいをごまかしていたことが発覚した話を紹介されました.スポーツ界では,ドーピングや八百長などの問題が指摘されていますが,競技者として勝ちたいという欲をいかにコントロールしてフェアに競技に取り組むのか,そこには競技者以前の人としての品格が問われていると思います.さらに,田口さんはまだまだ日本では障がい者への理解が進んでいない部分があり,パラリンピックを一つのきっかけとして障がい者だけではなく,妊娠中の女性,高齢者など,全ての人がアクセスしやすいaccessibilityの高い快適な社会を目指して、、と締めくくっておられました.
 この後は,他競技の方々とオリンピズムのキーワードとなる卓越(excellence),友情(friendship),敬意・尊重(respect)についてグループディスッカッションを経て各グループでのプレゼンテーションを行いました.

84名のオリンピアン,パラリンピアンの集合写真です.
テニスからは杉山愛ちゃんと私が参加しました.

 今回の研修会をきっかけとして,私自身もオリンピアンとして何ができるのかについても考え,実行すべきことがあることに気づきました.2016年4月からは特別企画講義として「オリンピックから現代をみる」という科目を開きます.本学の皆さんにもさまざまな観点からオリンピックを見つめる機会になればと思っています.

*田口さんが紹介してくださったイギリスのテレビ局,チャンネル4のロンドンパラリンピックのプロモーション映像です.その迫力はまさにトップアスリートのものであり,映像で伝えられるメッセージ,「super human」という言葉を納得させるものになっています.
 
関連リンク
 ・【学問のミカタ】学問としてのスポーツって??

2016年1月28日木曜日

プロスポーツと地域貢献

「スポーツの科学」「スポーツ(テニス)」ほか担当の遠藤愛(まな)です.1月21日(木)のスポーツの科学b」の今年度の講義のラストFC東京の地域コミュニティ統括部長の久保田淳氏が「プロスポーツと地域貢献」について講義をしてくださいました.
 
 学生の中には,「FC東京の選手が来るのかと思った」,「プロスポーツの世界についてお話をしてくださるのだと思った」などといった予想もありましたが,久保田氏の講義はFC東京が東京都の球団として,地域にどのような形で貢献しているのか,つながっているのかについての話でした.キャラバン隊と称して,都内の学校にFC東京の選手が出張してサッカーを指導する,コーチを派遣する,さらに久保田氏自身も行かれたことがあるそうですが,小笠原の島に1日かけて行ってサッカーを指導するのだそうです.小笠原を去るときは島全体で見送りをしてくれるので,FC東京のスタッフにもとても人気のある出張コーチだとか.また,2015年に地震があったネパールに行く企画についても球団として支援し,久保田氏も同行なさるそうです.

 そんな久保田氏の一番の願いは,「味の素スタジアムに足を運んでFC東京の試合を見にいくこと」なので,毎年恒例の遠藤愛ゼミのスポーツ観戦の一つは決定しました.久保田氏が講義で取り上げたFC東京の選手がサッカーオリンピック予選で活躍していますが,トップスポーツもただ競技に打ち込むだけではなく,文化として生活の中にどのように溶け込んでいくかが日本のスポーツの抱える課題の一つです.自身もプロテニスプレーヤーとしてさまざまな活動に参加してきましたが,個としてではなく球団,さらにサッカー界全体として地域と向き合い,交流をすすめる姿勢は私にとってもスポーツのあり方を考えさせてくれる機会になりました.

関連リンク
 ・FC東京ホームタウン活動 普及活動報告(キャラバン隊が紹介されています)
 ・遠藤ゼミ 楽天オープンテニス観戦
 ・【学問のミカタ】学問としてのスポーツって??
 ・スポーツの授業をふりかえる

2016年1月7日木曜日

総合教育演習「スポーツ・コーチング論」公開講義のお知らせ

スポーツ関連科目担当の遠藤愛です。私が担当する総合教育演習の「スポーツ・コーチング論」(遠藤ゼミ)のゲスト講師として、株式会社WOWOWにてスポーツ番組の制作に長年携わっておられる口垣内徹氏をお招きします。興味のある方の来聴を歓迎します。

日時:1月18日(月) 5限(16:20〜17:50)
会場:F303教室(6号館3階)
講義テーマ:「メディアにおけるスポーツ報道の意義」

※なお公開は本学学生、教職員を中心とした学内者を対象とさせていただきます。

参考リンク
【学問のミカタ】学問としてのスポーツって??
国立スポーツ科学センターを見学しました
遠藤ゼミ 楽天オープンテニス観戦

2015年5月24日日曜日

【学問のミカタ】 学問としてのスポーツって??

 スポーツ関連科目担当の遠藤愛です。私の担当科目「スポーツの科学a・b」では、スポーツについてさまざまな角度から見つめた講義を行っていますが、そもそもヒトの身体を介して行われる“スポーツ”というものを学ぶとはどういうことなのでしょうか。
 
フランス滞在中の相澤です。
遠藤先生の記事に触発されて、
全仏オープンを観戦してきました。
スポーツ科学では、運動をすることによって我々の身体にどういった変化が生じるのか、運動を行う時の身体の動きはどのようになっているのか、優れた競技者と一般人の間にどのような違いがあるのか、あるいは用具の開発など、多種多様な課題に対してさまざまな手法を用いて研究が進められています。私の専門は競技力向上を目的としたコーチングですが、研究方法として、競技力が異なるグループ群、一般人と競技者、同一人物のトレーニングの前後などについて、バイオメカニクス的、運動学的、生理学的な見地から比較検討していきます。

 この他にも運動を通して病気を予防し健康になるため、スポーツ障害の予防や回復を予防するためといったスポーツ医学、球団や組織の運営、経営について学ぶスポーツビジネス、社会におけるスポーツのあり方に言及するスポーツ文化など、さまざまな研究が行われています。

 科学的分析によって、肉眼では把握できない筋肉の動き、発揮された力,用具の軌道、打たれた・投げられたボールの速度などを数値化、可視化することは可能ですが、実際に運動を行った運動主体者の動いた感じを数値化することは非常に困難です。

開催前日、センターコートでのエキシビションマッチ。
スタンドにひしめく大観衆。気分上がります!
今の時期のフランスは日が長いので、
スタンドに照明施設はありません。

 しかし、本当に理解するためには、運動を行ったヒトはその時にどのような思いで行ったのか、どのようなことを感じていたのかを明らかにすることが重要だと思います。科学の力を過信し、運動主体者の主観を置き去りにした研究は、運動の本質を明らかにしたことにはなりません。こうした問題点は多くの研究者からも指摘されています。

こちらは大会本戦の女子シングルス一回戦。
スポーツの科学の英知を結集してトレーニングしてきた
選手たちのプレイを目の当たりにしました。
テレビでは味わえない「現場」の臨場感でした!

 私が行う講義においても、講義で得た知識を学生の皆さんが活用して初めてスポーツの本質の理解へと近づくものだと考えています。スポーツを学ぶということは、理論と実践を行うことによってようやくその目的を遂げられるのでしょう。私は私の講義を通して、学生の皆さんがそれまで知らなかったスポーツの一面を知り、スポーツに対する理解を深めて欲しいと思っています。

 たしかに情報通信網が発達した今日では、現場に行かなくてもさまざまな情報をオンタイムで入手することができます。しかし、スポーツはやはり現場が命です。現場に行って選手の表情を見て呼吸を聞き、肉体がぶつかる音、足音、打球音など、見る側の五感をフルに活用して見て欲しい。スポーツの現場には文字にも数字にも現れないスポーツの本質があります。

 受講生が講義を通して得た知識をもとにそこから是非、それぞれの考え、体験の場を広げていって欲しいものです。スポーツが行われている現場に足を運ぶ、自分の体を動かしてみるといった実体験を是非、実践してみてください。

【参考】「スポーツの科学」「遠藤ゼミ」での2014年度の取り組み例
・「国立スポーツ科学センターを見学しました
・「遠藤ゼミ 楽天オープンテニス観戦
・「福井烈氏のゲスト講義:6月5日『スポーツの科学a』
・「西武ドームでスポーツ観戦!:遠藤ゼミの活動

2015年2月18日水曜日

国立スポーツ科学センターを見学しました

「スポーツの科学」「スポーツ(テニス)」ほか担当の遠藤愛(まな)です。

2月10日に遠藤ゼミは東京赤羽にある国立スポーツ科学センターを見学しました。 

ビュッフェ形式でお好みのものが食べられます。
当日は、まず実際にアスリート達が食しているランチを食べてから、選手たちが宿泊する施設、生理学実験室、生化学実験室、ハイパフォーマンスジム、体力科学実験室などの最先端の設備や 競泳プール、シンクロナイズドスイミングプール、新体操・トランポリン練習場などを見学しました。




ハイパフォーマンスジムにて。
跳躍の高さなどが測れます。
 日本のトップ選手は、ただトレーニングを行うだけではなく、 その効果を生理学や運動力学を用いて客観的に評価を加えながらより効果的なトレーニングの実施に取り組んでいます。

見学を終えた学生の感想は 「科学技術の進歩はスポーツ選手の進歩に密接に関係していることがわかったが、その科学技術の差で順位が決まってしまうとしたら何か違和感を感じる。スポーツとは何なのだろうかということを考えさせられた見学だった。」 「世界で戦える選手を育成するためには、日進月歩である科学と連動していかなければならないという現実に若干驚きました。」 など、今のスポーツと科学との関わりに触れ、戸惑っている様子もうかがえます。

ハイパフォーマンスジムにて。
ウエイトを挙げる姿勢もチェック。
今回、他の教員も参加しましたが、そこで「経済的に豊かな国でないと、強い選手は生まれにくくなっているのか」という疑問も出てきました。 来年度のゼミでこの辺りを調べてみるのも面白いですね。

そして、体育会に所属する学生からの感想です。 「 この施設を使うのにふさわしい人間は限られると痛感しました。 それと同時に、この施設を使わせてもらえるくらいにもっと強くなりたいと思えました 」 そうです。各競技の選手はこの施設の存在もまたモチベーションになっているのです。



遠藤ゼミには経営学部、経済学部、現代法学部、コミニュケーション学部の学生が集います。 それぞれの専門分野の観点からスポーツを見ることもマナゼミの特徴です。 今回の見学も非常に意義のあるものになりました。 国立スポーツ科学センターのみなさま、担当してくださった研究員の鈴木さん、 どうもありがとうございました。

お疲れ様でした



参考
日本の最先端のスポーツ科学を見学してきました!&スポーツ大会 2014/1/9 & 16



2014年11月19日水曜日

センターコロキウム特別版!「テニス教室」

「スポーツの科学」、「スポーツB(テニス)」担当の遠藤です。

11月15日(土曜日)にセンターコロキウムの特別版として「テニス教室」を行いました。初心者から長年の愛好家までさまざまなレベルの教職員15名が参加しました。

まず、100周年記念館のアリーナに2面のコート張り、その後ストレッチなどの準備運動を行ってから、グランドストローク、ボレー、サービス、ラリーまで2時間みっちり練習しました。2面のコートでそれぞれ初心者コース、上級者コースに分かれ、テニス部の学生さんの助けも借りて密度の高い内容となりました。


職場は同じでも学部や職種が異なると話す機会は限られますが、テニスを介して楽しい時間を過ごすことができました。

以下に参加者の声を幾つか記させていただきます。
経営学部教員の相澤(「倫理学」「フランス語」担当)です。
コートに立つのは小学校の時以来。ラケットの握り方から始めて、自分で地面に落としたボールを打つ練習、さらにはボレー、サービスとジェットコースターで進むレッスンでしたが、とにかく楽しみました。遠藤先生は、私が空振りしても明るく「もう一回!」、当たった時は「今のよかった!」と盛り上げてくださいました。助っ人で来てくれたテニス部のお二人も、頼もしかったです。
今回のレッスンを通してスポーツの楽しさを再認識。そして、本学体育館の充実ぶりを初めて認識。秋冬に体育館で身体を動かそうと思いました。スポーツに親しむきっかけを作ってくださった遠藤先生に感謝です。

経営学部の山口(「経営組織論」「ケース分析」担当)です。
今回のテニス教室では、遠藤先生にストローク、ボレー、サービスの打ち方の基本を教えていただきました。遠藤先生の教え方は、理想的な打ち方の「型」を覚えさせるというようなものではなく、打ち方の基本原理をシンプルに説明した後、その原理に基づいて、各自が練習を通じて自分に合う打ち方を探っていく、というものでした。
 テニスはほぼ初めてという先生方が、後ろで練習を見ていた遠藤先生のアドバイス一言で、パーンときれいな音で打てるようになっているのを見て、問題の診断と解決策の提示の仕方がとても勉強になりました。
 経営学もそうですが、基本原理を理解した上で、それを自分なりに「使える」知識にしていくことが重要だと感じました。楽しくレッスンしていただいてありがとうございました。

学務課の菊地です。
テニスは年に数回しかしないのですが、今回は元プロの遠藤先生に教えていただけるとのことで参加しました。
決まった打ち方があるのではなく、「自分の打ったボールの行方を見て、考える」というアドバイスが印象的でした。
本学の体育館(100周年記念館)はテニスコートが2面とれることを、今回初めて知りました。利用しないともったいないですね。普段お話することの少ない先生方と一緒に練習でき、有意義で楽しい時間となりました。みなさん、ありがとうございました。



参考 「センターコロキウムが開催されました!」(2014年6月のセンターコロキウム)
    「センターコロキウムを開催しました」(2013年6月のセンターコロキウム)

2014年10月6日月曜日

遠藤ゼミ 楽天オープンテニス観戦

2014年10月4日土曜日に遠藤ゼミでは東京,有明テニスの森で開催されていた楽天オープンテニス2014の準決勝を観戦してきました.土曜日参加できない3名は日曜日の決勝の観戦でした.

土曜日は,日本テニス協会およびトーナメントディレクター川廷尚弘氏のご協力により,大会試合開始前のバックステージツアーを実施することができました.ゼミ生は9時50分に集合し,選手が来る前のプレーヤーズラウンジを見学しました.この時,プレーヤーへのさまざまな対応を担当されている平沢プレーヤーリエーゾンディレクターから,選手に対するさまざまなサービスについて説明を受けました.トップ選手の個別のリクエストに空港に着いた時点から対応すること,選手が負けた時点から来年の交渉を開始すること,プレーに集中できる環境づくりなど,私自身も知らないことが多々ありました.


その後は,インタビュールーム,報道控え室,カメラマン控え室,審判控え室,大会本部,そして会場で偶然この試合を中継しているWOWOW関係者と会い,いきなりでしたがWOWOWコンパウンドの訪問もかないました.ここでは放送関係者やいかにして選手へのインタビューを実現させていくのかなどについての話も聞くことができました.




12時からは準決勝2試合を観戦し,錦織選手の勝利を見届けてから会場を後にしました.私はスポーツを題材として言葉や映像を用いて講義を行っていますが,やはりスポーツは実際に自分がやること,自分の目で見ることが大切です.今回の観戦は,自分たちが見ているスポーツイベントはどのように運営されているのか,そこには運営に携わる人たちのどのような思いがあるのか,そして世界一流の選手のプレーを自分たちの目で見て感じて欲しかったのですが,ゼミ生たちの感想を聞くとビュンビュン伝わったようです.



最後に,さまざまな出会いでこの度の企画が実現しました.川廷ディレクターはじめ,ご協力頂いたテニス協会の皆様,WOWOW,フィルムメイトの皆様に心より感謝いたします.
(スポーツ関係論担当 遠藤愛)




2014年6月18日水曜日

福井烈氏のゲスト講義:6月5日「スポーツの科学a」

 6月5日(木)4限のスポーツの科学a(遠藤准教授担当)において,JOC常務理事の福井烈氏に「トップを目指すことの素晴らしさ—2020東京オリンピック招致成功の理由とその強化—」と題して現在の日本のトップスポーツの現状について,強化の観点から詳しく話をしていただきました.

 また,実際に,2020年東京オリンピック招致に携わっておられた経験から,その成功の理由を分析していただきました.まずは他の候補都市の国家に対する国民のデモや経済状況などの事情もありましたが,日本の提示したオリンピック計画の質の高さと,国を挙げてオリンピックに取り組む姿勢などが評価され,激戦を勝ち抜いたと分析されました.

 また,選手としては,高校時代にはインターハイ3連覇,全日本選手権シングルス7回優勝という日本記録を持ち,まさに日本の男子テニス界を牽引してこられた経験から,トップレベルの競技スポーツに取り組む姿勢とその意義についても,ご自身のトレーニングの様子などを示しながらお話ししていただきました.高校時代から質的にも量的にも全てを捧げて泥臭くスポーツに打ち込んだ福井さんのお話は学生たちにとっても非常に新鮮だったようです.「死にものぐるいは精一杯,一生懸命に勝る」,「スポーツを通して世の中を元気に」という福井さんのメッセージはしっかりと伝わりました.

福井氏と受講生たち


 加えて,実際に私たちの前に姿を現す2020東京オリンピックですが,普段はメディアを通してしか知ることのできないオリンピックの招致と今後の準備について,その中で実際に携わっておられる方のお話を聞くことによって,より身近に感じられるものとなりました.福井さんがおっしゃったように,実際に東京オリンピックに関わる人材が受講生の中から出てくれることを期待しています.

2014年5月28日水曜日

西武ドームでスポーツ観戦!:遠藤ゼミの活動

5月21日(水曜日)に遠藤ゼミで西武ドームでの巨人対西武戦を観戦してきました.


授業の後,大学正門前に集合.

ゼミ生17名で西武ドームまで電車を乗り継いでいきました.野球を初めてみる学生もいましたが,プロスポーツを生で見る臨場感を十分体験できたようです.


試合は長いゲームになり,途中はちょっと睡魔とも戦いましたが終盤に一気にヒートアップ.結果は9回2アウトからの逆転劇で,最後まで観戦していた学生は,予測ができないスポーツの醍醐味を実感したようです.







遠藤ゼミでは,スポーツを教室の中で学ぶだけではなく,「観る」,「する」といった実体験もゼミとしてやっていきます.

次のテーマは「スポーツをする」.
その後は日本におけるスポーツの現状について学んでいく予定です.

2014年1月27日月曜日

日本の最先端のスポーツ科学を見学してきました!&スポーツ大会 2014/1/9 & 16

 遠藤准教授担当のスポーツ関連ゼミでは,今年度の締めくくりとして国立科学センター(JISS) の見学と武蔵村山キャンパスでのスポーツ大会(ソフトボール,テニス)を行いました. 

 まず,201419日には,JISSの鈴木先任研究員のご厚意で,日本の最先端のスポーツ科学を駆使した施設を見学しました.今回の見学では,シンクロナイズドスイミングをプールの下から視察したり,男女全ての種目が一斉に練習できる体操競技場,低酸素状態にできる宿泊施設,最近オープンしたばかりのハイパフォーマンスジムなどを見学しました.このハイパフォーマンスジムは,既製のトレーニング器具ではなく,選手自身が3次元,2次元,あるいは5秒遅延した映像システムを利用して自らの動きを確認しながら行うトレーニングや,自らの創造力,想像力を活用したトレーニングができる施設です.学生&教員はトランポリンに挑戦しましたが,あんなに難しい競技だとは知りませんでした.この他にも,ロンドンオリンピックの金メダリストとすれ違いながら(ちょっとミーハー?),選手たちの栄養管理の具体的なシステムを見たり(予約をすれば食べられるそうです),日本代表を目指すジュニア選手の練習を少しだけ覗いたり(通常,トレーニングの様子は見学できません.もちろん了解を得てみせていただきました),3時間を超える見学となりました.鈴木さん,本当にありがとうございました.実際に学生自身の目で見て,少しでも体験して,トップスポーツの緊張感を体感できたことは,大きな刺激になったようです.



 そして翌週の16日には,さすがにスポーツ関係のゼミだけあってスポーツ大好きな学生が武蔵村山キャンパスに集合し,ソフトボールとテニスを行いました.上手下手はありますがスポーツを楽しむことを知っている仲間とのプレーはやっぱり面白いですよね.来年度もスポーツをテーマとして頭,心,体を使って学びながら,多くのことを吸収してほしいと感じています.