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2019年8月26日月曜日

英語FDミーティング第一弾 
Propell Teacher's Workshop開催

 英語担当の中川知佳子です。8月7日,本年度の英語FDミーティング第一弾として,8時間(!)にわたるワークショップ(Propell ® Teacher Workshop)を開催しました。当日,TOEFLやTOEICを作成しているEducational Testing Service(ETS)社から2名の講師に来ていただきました。普段はアメリカでテスト開発を行うチームにいらっしゃるそうです。

講師のお二人
グループに分かれてディスカッション










ワークショップは
(1)改定されたTOEIC Bridge ® の内容を知ること
(2)スピーキングやライティングといったproductive skillsの評価方法を知ること
(3)指導場面とテスト内容をリンクさせる活動を知ること
以上の3つを主な目的としていました。

 本学では新入生全員がTOEIC Bridge ® を受験する機会があり,学内でTOEIC ipも実施されています(TOEIC ipは全学年対象です)。TOEIC ® というとビジネスのための英語というイメージが強いですが,TOEIC Bridgeは日常場面で必要となる,基本的な知識や言語運用能力が求められています。本学の英語授業(英語コミュニケーションI,II)でしっかり学び,練習していけば自然と得点が伸びるはず・・・それでも,テストが近くなるとテスト対策をして欲しいという声があがります。

 教師にとっても,学習者にとっても,テスト対策のために英語を学ぶのではなく,英語を楽しく学んでいたら得点が伸びたというのが理想的ですよね。今回のワークショップを通し,テスト対策をしなくても,普段の英語授業(classroom activities)の成果がテストにも表れることを改めて認識しました。(ただし,受験を考えている方は,模擬テストを受けましょうね。講師からも「テスト形式には慣れておきましょう」というアドバイスがありました。)

 9:30から始まったワークショップは最後に受講証明書をいただき,無事に終了しました。(西洋史がご専門の高津先生も修了証を受け取られました!)

修了証をいただきました

 参加された先生方も,多くのアクティビティを楽しんでいました。後期の授業は前期よりも更に楽しく充実した内容になると思います。ご期待ください。

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【学問のミカタ】英語学習のルール?

2017年2月20日月曜日

【学問のミカタ】英語学習のルール?

英語科目担当の中川知佳子です。
突然ですが、みなさんは英語を学習するときに、
どのような勉強方法を選んできましたか?
例えば、英単語はどう覚えてきましたか?

私が担当している総合教育演習(いわゆるゼミ)では
「英語学習を科学する」をテーマに、何となく選んでいる学習方法について、
「それは本当に効果的なのか」という疑問を持って研究しています。

さて、今回は「ルール」というテーマです。

英語のルールといえば何が思い浮かぶでしょうか。
真っ先に「文法」を思い浮かべる人がいれば、
必修英語科目の単位を取得しなければ卒業できない
・・・という大学の「ルール」を思い浮かべる人もいるでしょう。

第二言語習得という研究分野では
「規則/ルール」がつく専門用語はほとんどありません。
あるとしたら「文法」を指す場合でしょう。

研究においては、既に多くの人が同意するような説であっても、
「仮説(hypothesis)」のままであり、
数々の研究によって、常識だと思われていたことが覆ることもあります。

このようなケースに「日本人」が大きく関係している事例を紹介します。

「文法形態素の習得には自然な順序があり、それは普遍的である」という
自然習得順序仮説(クラッシェンという研究者が1977年に提唱)があります。
自然な習得順序は、次の通り。


習得の順番

文法形態素


進行形の-ing、複数形の-s、連結詞のbe


助動詞のbe、冠詞the/a


不規則動詞の過去形


規則動詞の過去 -ed、三人称単数現在の-s、所有の-'s

この仮説を知ると、
確かに、英語の3人称単数現在の-sを身に付ける(使いこなす)のは
難しいよね・・・と思えます。

けれど、日本人の場合、


という直感が働きます。

実際に、日本人英語学習者の習得順序を調べた研究では、
「自然な習得順序」と一致していませんでした。
日本人のデータから「普遍的である」という仮説は覆せそうです。

研究成果や時代のニーズによって、
「効果的な指導法(学習法)」と言われるものも、変化しています。

言語学習では「先生が言ったことが絶対!」ではありません。
教師も、自分が教わった方法や、体験した方法を教えがちです。
好みは人それぞれ。効果的な方法も人それぞれ。
「自分にとって効果的な学習方法は何か」を考えることが大切ですね。

ルールを守ることは大切ですが、
「常識」だと言われるものを疑うこと、確かめることも必要
・・・という話でした。

【学問のミカタ】2月のテーマ「ルール」
・経済学部ブログ「経済学とルールの関係性
・経営学部ブログ「実際の特長を広告で表現できない?!
・コミュニケーション学部ブログ「ルールブックにない"ルール"
・現代法学部ブログ「法も「ルール」~そんな「法」の学び方をお教えしましょう~