10月18日(土)、本学の前身、大倉商業学校の創設者・大倉喜八郎の銅像除幕式と大倉喜八郎進一層館(通称:Forward Hall)の竣工式が挙行されました!
進一層館は、旧図書館を改装したもので、大学正門から入って正面の青い建物「6号館」を右手に曲がった突き当たりにあります。
学生の皆さんの資格取得を支援するCSC(キャリアサポートコース)や、学生生活を陰ながら支えてくれている父母の会・葵友会(OB会)事務局のほか、1階には「大倉喜八郎と東京経済大学のあゆみ」という展示コーナーもあります。10月25日(土)より一般公開が始まりましたので、ぜひ一度、見学してみてくださいね!
また、今年度開講している特別講義「歴史で知る東京経済大学」では、大倉喜八郎の生い立ちから東経大の現在、そして未来まで(?)、さまざまな資料をひもときながらエピソード豊かな講義が展開されています。この授業は、本学で歴史系の分野を担当する4名の教員によるオムニバス講義となっています。
10月22日(水)の授業では、高井良健一先生(教育学)より、「大倉高等商業学校への昇格と大正期の高等教育」というテーマで講義があり、当時の授業内容や課外活動の状況、実業界で活躍した卒業生の紹介が行われました。
また、「商業は広がりのある人間の活動領域であり、その学問の方法もまた多様で、総合的な性格を持っている。歴史・地理・倫理・数学・語学などの総合的な知識・能力に基づくプラグマティック(実際的・実践的)な学問であり、それを担保するカリキュラムが創立当初から用意されていた。」とのお話が印象的でした。
この「歴史で知る東京経済大学」は、2015年度より総合教育科目・教養講義科目として常設化されますので、本学の歴史に興味を持った皆さんは、ぜひ来年度、履修してみてくださいね!(就職活動で出身大学について質問された時に役立つかも…?)
最後に、「歴史で知る東京経済大学」のコーディネーターであり、史料委員として「大倉喜八郎と東京経済大学のあゆみ」の展示や発言集『大倉喜八郎かく語りき』の編纂にも携わられた戸邉秀明先生(日本史)から、学生の皆さんへのメッセージをお届けします。
東経大は大倉商業学校として創立以来、110年余りの歴史を誇る大学です。その間、多くの優秀な先輩を社会に送り出してきました。いま皆さんは、その歩みの尖端にあって、これからさらに本学の伝統を作ってゆくのです。それなのに、大事な遺産を知らないままではもったいない! この授業を通して、ぜひ本学の豊かな歴史にふれてほしいと願っています。