2020年12月17日木曜日

2020年度「総合教育演習ゼミ報告会」レポート

 12月12日(土)に、全学共通教育センターに所属する教員が担当する「総合教育演習」のゼミ報告会が開催されました。6ゼミが参加した今年度は、コロナ禍のため、Zoomを使用してオンラインで実施されました。

 総合教育演習のゼミのテーマは、人文学・社会科学・自然科学などなど非常に幅広く、そのため、報告会の発表は、内容・スタイル共に各ゼミの個性を反映した、多彩なものとなりました。今回、オンラインでの報告会の開催は初めてで、一部技術的なトラブルもありましたが、質疑応答も活発に行われるなど、概ね、順調に進行しました。



 このような報告会で発表すること、そして他のゼミの発表を見て、質疑応答に参加することは、自分たちのゼミ活動を振り返ることにつながります。今回は初めてのオンライン開催でしたが、この経験を今後に活かしていってほしいと考えます。「自然の構造」他担当の榎基宏が記しました。


*参考記事


2020年6月11日木曜日

Learning Never Stops:英語遠隔授業レポ―ト

 「英語」「言語学」を担当する小田登志子です。東京経済大学では、2020年度前期は遠隔授業を行っています。今回は、遠隔授業による英語科目の様子をご紹介します。

 大学が使用するプラットフォームであるmanabaに加えて、英語の先生方が使用しているのはZoomというビデオ会議システムです。ローテクな私にとって、Zoomは未知の世界でした。しかし、英語の先生方の中には、もともとテクノロジーに強い方が多く、コロナウイルス感染が拡大した2020年3月にはOnline Teaching Japanという東京地域の英語教員によるフェイスブックのグループが立ち上がりました。私はそういった人たちに教えてもらないながらZoomによる授業の準備行いました。また、東経大の先生の中でZoomが上手な先生が先生役になって練習会を行いました。



ビデオ会議システムを利用した英語の授業

 さて、実際にZoomによる英語の授業が始まると、学生たちの顔が次々と画面に現れました。よかった!みんな元気そうです!画面に映る学生の様子はいろいろです。ハミガキしながら登場する人もいれば、「寝坊してまだパジャマだから」と、映像を切って音声だけで登場する人もいます。家の雑音が入らないように、ベランダにスマホを持ち出す学生もいるので、チュンチュンとスズメの鳴き声が聞こえたりします。また、「バーチャル背景」を使って、ハワイの風景をバックにさっそうと登場する人もいます。

 普段の教室のようにはうまくいかないこともありますが、Zoomのおかげで大きな声で発声練習ができるのはとてもありがたいことです。thの発音を教える時は、自分の口をアップにして写して「舌が見える?」と言うと、学生が真似をしだします。(あまり見栄えのいい映像ではありませんが・・・。)また、Zoomの「ブレイクアウトルーム」機能を使うと、自動的にペアができるので、学生はクラスのいろいろな人とペアワークをすることができます。普段の教室では、学生は仲良しの人とペアを組みたがりますが、Zoomではそうはいきませんよ!

 英語の先生方の様子もご紹介しましょう。英語の先生方は、いつもは「教員室」でおしゃべりしながら情報交換をするのですが、今はそれができません。代わりにコンピューターが得意な先生がSlackで「バーチャル教員室」を立ち上げてくれました。困りごとを書き込むと、たいてい誰かがすぐに答えてくれます。

ネット上の「バーチャル教員室」

 英語の先生方は、対面授業がかなわないもどかしさを抱えつつ、互いに知恵を出し合い、今ある環境を最大限利用して遠隔授業を行っています。寄せられた声の一部をご紹介します。

<英語担当の先生方のコメント>
・1年生を担当しているので、Zoomの間だけでもクラスメイトとコミュニケーションをとれることに喜びを感じてくれる学生が多いです。
・I think there is no substitute for face to face, real interaction. However, if students are prepared to use their cameras and their mics, communicative activities are possible, especially in the breakout rooms. (対面の授業に替えられるものはありませんが、カメラとマイクがあればコミュニカティブな活動は可能です。特にブレイクアウトルームを使うと。)
・クラスの学生を、前半にZoomで会話練習を行うグループと、後半にZoomを行うグループに分けています。
・学生が英作文を投稿すると、全員の投稿が全員に見えて、それに対する返信も全員が見ることができます。
・「掲示板」などで質問がしやすいせいか、普段以上に英文法の質問がたくさん寄せられるようになりました。
・Some students say they can save commuting time and study more using the time.(通学時間がないので、その時間を使ってもっと学習できると言う学生もいます。)
・遠方の学生が遅刻することがないので、普段よりも出席率がいいです。
・私のクラスでは、Zoomができる環境が整わない学生さんがいたので、かわりに「掲示板」を使ってコミュニケーションをしています。私が出した英語の質問に対して「瞬時に」答えてもらいます。するとみんなの回答が一斉に現れます。まるでカルタ取りのようで、なかなか楽しいです。

 最後に、コンピューターを用いた授業の利点の一つについて言及します。東経大の他のブログでも紹介されているように、コンピューターを用いて授業を行うと、海外の人とつながりやすくなります。今は海外に出ることが全くかないませんが、その代わり世界中の人がコンピューターの前に座っているので、ある意味では、今が一番つながりやすい時期であると言えます。私の英語の授業にも、ニュージーランドにいる人がZoomで登場してくれました。東京との時差は3時間です。

 このような工夫を重ねながら、私たち英語教員は学生の皆さんが英語学習への意欲をキープしてくれることを願っています。Learning Never Stops!

<関連サイト>
「大学教育とオンライン化」TKU Business Weekly Blog
Online Teaching Japan, Facebook 


2020年3月13日金曜日

2020年度「特別授業」のご紹介

 新年度の授業履修登録の時期が近づいてきました。今回は全学共通教育センターが開講する「特別授業」をご紹介したいと思います。その中には「特別講義」と「特別語学」があります。

 「特別授業」とは、「卒業要件表」には載っていない、通常のカリキュラムとは別の授業のことで、今学んでほしいホットな内容を扱いたい場合などに、期限付きで開講するものです。2020年度、全学共通教育センターでは以下の「特別講義」を開講します(科目名をクリックするとシラバスを読むことができます)。講義だけではなく、グループワークも行う授業もあります。

音楽学 a(オペラで学ぶヨーロッパ文化史)
音楽学 b(クラシックの名曲で学ぶヨーロッパ音楽社会史)
多様性社会に資する心理支援を実践する a
多様性社会に資する心理支援を実践する b
国際社会とダイバーシティ a(西洋型多文化主義 -- その背景と現在)
国際社会とダイバーシティ b(ジェンダーと人種)
オリンピックを通して学ぶ

 「特別語学」とは、2~3年の期限付きで開講される語学の授業です。本学では、毎年開講される常設の語学科目として「英語」、「ドイツ語」、「フランス語」、「スペイン語」、「イタリア語」、「中国語」、「朝鮮・韓国語」、「日本手話」を用意しています。特別語学はこれらとは別のもので、2020年度は下記の4つを開講します。語学科目では語学そのものだけでなく、その背景となる関連する文化や歴史、社会などについても学びます。

アラビア語
ベトナム語
ロシア語
トルコ語 

 以上、全学教育共通センターが提供する特別授業の紹介でした。各学部の専門科目にも特別授業があります。特別授業は、今、学んでほしい科目ですので、履修の候補として検討してもらえればと思います。

 なお、上記は3月13日現在の情報です。今後、変更になることもありますので、ご注意ください。

2020年2月20日木曜日

2019年度「総合教育研究発表会」レポート

 2月3日(月曜日)に、「総合教育研究」の発表会が行われました。「総合教育研究」は、全学共通教育センターが開講する卒業研究・制作に相当する科目で、2年次以降のゼミである「総合教育演習」で学んだ成果を発展させて、論文や制作にまとめあげるものです。2014年度より、全学共通教育センターの公式行事として発表会を開催しています。

 今年度は、発表会の日に都合の合わない学生もいたため、発表者の学生は、阿部先生(数学)、高井良先生(教育学)ご担当の2名と少数でした。しかし、どちらの発表もしっかりとしたものであり、予定時間を超えてかなり多様な質疑が活発に行われました。発表終了後、発表学生をねぎらい表彰が行われました。その後も、コーヒーとお菓子を楽しみながら、議論を続けるなどして個別にさまざまな振り返りがなされました。


発表の様子

 発表された学生さんはお疲れ様でした。またご聴講いただいた学生さん、先生・職員のみなさんには厚く御礼申し上げます。「自然の構造」他担当の榎基宏が記しました。

・関連記事へのリンク 
 2018年度「総合教育研究発表会」レポート
 2017年度「総合教育研究発表会」レポート
 2016年度「総合教育研究発表会」レポート
 2015年度「総合教育研究発表会」レポート
 2014年度「総合教育研究発表会」レポート

2020年2月5日水曜日

英語FDミーティング第二弾
CEFR(セファール)ワークショップ開催!

 英語・言語学担当の小田登志子です。期末定期試験が終わった2020年2月1日に,2019年度の英語FDミーティング第二弾として,CEFRワークショップが開催されました。今回はゲスト講師として茨城大学の永井典子先生と東海大学のジェームス・ダン先生をお迎えしました。

 センター英語グループでは,英語科目を担当する教員全員を対象とするFDミーティングを1年に1~2回行っています。この日も約30名の英語の先生方がFDミーティングに参加しました。

英語の先生方が多数参加しました
グループ活動にトライ!

 CEFR(セファール)とはCommon European Framework of Reference for Languages(ヨーロッパ言語共通参照枠)の略語です。CEFRは外国語学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドラインで,習熟度をA1~C2までの6段階で表します。欧州から使用が広まり,現在では世界各国で用いられています。日本の大学生が使用する英語テキストにも「CEFR B1 Level」といった表示があるのを見たことがある人もいるかもしれません。

 CEFRは最近の日本の英語教育において重要なトピックの一つとなっています。というのも,CEFRは学習者の習熟度やテキストのレベルを判断するなど,様々な場面で用いられるようになったからです。文科省が進めている大学入試改革においても,英語外部検定試験対照表の基準として使われています。

 永井典子先生からは,CEFRについての詳しい解説が行われました。ジェームス・ダン先生からは東海大学で行われているCEFRを活用したカリキュラムの紹介がありました。

講師の永井典子先生
講師のジェームス・ダン先生

 休憩時間にはコーヒーやお菓子を囲んであちこちでおしゃべりの花が咲きました。非常勤の先生方は決まった出講日があるため,FDミーティングは普段顔を合わせる機会がない先生方と交流する貴重な機会となっています。

コーヒーとお菓子で一休み
 「お久しぶりですね!」

 このFDミーティングを企画・運営したのは英語特任講師の小坂恵理子先生,小林かおる先生,ステファニー・トゥンチャイ先生,堀口優子先生です。先生方のご活躍で実り多いワークショップになりました。

(左から)英語特任講師の小坂先生,小林先生,
トゥンチャイ先生,堀口先生。ご苦労様でした!

 センター英語グループは今後もFDミーティングを通して教育技術の向上を目指すとともに,教員間での交流を深めていきたいと考えています。

・関連記事
 英語FDミーティング第一弾  Propell Teacher's Workshop開催

2020年1月11日土曜日

雅な古典遊戯~投扇興ワークショップ~

 日本文学(古典分野)担当の上野麻美です。 皆さん、令和になって初めてのお正月、いかがお過ごしでしたか? 私の子供のころ(昭和ですよ!)は、お正月の遊びといえば、かるた・すごろく・凧あげなど、江戸時代以来の古典的な遊びがまだ人気を誇っていました。令和の子供たちのお正月遊びはどうなのでしょう?家のリビングでAI相手にゲーム、なんていう日がすでに到来しているのかもしれませんね。

 さて、私の担当する「総合教育ワークショップ(くずし字いろは入門)」では、毎年、冬休み明けに「投扇興」のワークショップを実施しています。今年も、お正月気分がほんのりと残る1月9日、学内唯一の和室に緋毛氈を敷き、琴の音でも聞こえてきそうな気分の中で、優雅な古典遊戯を体験しました。


 投扇興とは、台(枕)に載った的(蝶)をめがけて扇を投げ、的と扇の落ち方で点数が決まる、優雅なゲームです。人々が熱中しすぎるというので、幕府がたびたび禁令を出したほど、江戸時代に大流行した遊びです。明治以降は花街や寄席での遊びとして伝わってきました。近年、この古典遊戯を復活させるべく、いくつかの流派が立ち上げられ、『源氏物語』や『百人一首』などの古典文学にちなんだルールや点数表が整備されました。

  「くずし字いろは入門」は基本的な変体仮名の読み書きを練習する授業ですが、その集大成として「変体仮名で書かれた投扇興の点数表(『源氏物語』形式)」が読めるように訓練します。そして、その訓練の成果を試す機会が「投扇興ワークショップ」です。ワークショップには、毎年、投扇興の流派の一つ「都御流(みやこおんりゅう)」の家元、小林粋扇先生をゲスト講師としてお招きし、競技のルールなどをご指導いただいています。今年は受講生32名に加え、関口和代先生とそのゼミ生のゲスト参加もあり、総勢35名で賑やかに開催しました。

 新年の晴れやかな良き日、『源氏物語』に思いを馳せながら、皆で過ごした楽しいひとときでございました。皆さんにとっても、よい一年でありますように。

・関連記事
 体験授業―雅な古典遊戯「投扇興」を楽しむ

2019年12月25日水曜日

TKUサイエンスカフェ「砂の”声”を聞く」

 自然の構造ほか担当の榎基宏です。12月20日(金)に、学習センターにて開かれたTKUサイエンスカフェの報告です。今回の講師は、立正大学地球環境科学部地理学科宇津川喬子さんで、「砂の”声”を聞く」というタイトルでお話しされ、20名近くの方が参加しました。



 講師の宇津川さんは、今年度より、本学で自然地理学の講師を勤めておられます。今回のサイエンスカフェのテーマは、宇津川さんの専門である「砂」でした。「砂」がどのように生まれ、どのように運ばれたのか、を研究することで、どういうことが分かるのかについての科学的な解説をした上で、現代の日本が抱えている「砂」が係わる社会的問題についてお話しくださいました。

 サイエンスカフェは、お菓子を食べ、お茶を飲みながら、最先端の科学研究を気楽に学ぶ場です。本学では、2011年度から、「TKUサイエンスカフェ」と銘打ったサイエンスカフェを開催しています。

参考)これまでのTKUサイエンスカフェのレポート(2017年度以降)
 2017年度第1回「映像世界と身体感覚

 2017年度第2回「時間とは何だろう
 2018年度    「静電気と放電