2015年12月9日水曜日

【学問のミカタ】フランスのクリスマス

国外研究員としてパリに滞在中の相澤伸依です。12月に入って盛り上がるパリのクリスマス(フランス語で「ノエル」)の風景をご紹介します。

友人宅のクリスマスツリー。
生木です。大きい!
フランス人にとってクリスマスは何より家族のお祝いです。クリスマス前から年明けまで二週間ほどはクリスマス休暇になります。その間、多くの人は実家に戻って、家族でクリスマスを過ごします。日本ではクリスマスは友達や恋人と過ごすもの、お正月は家族で過ごすものになっていますが、フランスでは逆。クリスマスを家族で過ごし、大晦日から新年にかけてを友達と楽しむのです。

街角にもクリスマスツリーと
イルミネーションが。


12月に入ると、お花屋さんの店頭には「サパン・ド・ノエル」(クリスマス・ツリー)が並びます。生の木を使うおうちが多いようです。また、街の広場や大通りには「マルシェ・ド・ノエル」(クリスマス市)が出ます。クリスマスグッズを買ったり、ホットワインを飲んだりできます。



子どものいる友人宅の壁。
24個の袋に、お菓子や
おもちゃが仕込まれています。
子どもたちは12月1日から
毎日一つずつご褒美をゲットして
クリスマスを待つそうです。
クリスマスプレゼントも欠かせませんね。フランス人にとって12月は、贈り物を準備するショッピングの季節です。フランスでは、通常日曜日はお店は営業できません。パン屋やレストランのような例外をのぞいて、デパートもショッピングセンターも日曜日はお休みなのです。しかし、12月だけは別。かき入れ時とばかりに多くのお店が日曜日も開いていて、みんな街に繰り出します。11月に起こったテロの影響で、お店に入る時には手荷物チェックが当たり前になりましたが、それ以外は、街はにぎわいを取り戻しています。

クリスマスと言っても、日仏でずいぶんと風景が違います。私のフランス語の授業では、言語の勉強だけでなく文化の違いもお話するようにしています。相手の文化について知っておけば、よりスムースに意思疎通できるからです。

さて、私のクリスマスは...?フランスはじめヨーロッパの友人はみんな家族のもとに帰ってしまうので、パリに居残りの留学生友達とパーティーをする予定です。みなさんも、Joyeux noël ! (よいクリスマスを!)