「地球の科学」担当の新正です。6月3日に私の受け持ちの「総合教育演習」で、
一般財団法人小林理学研究所内に設けられている、
音響科学博物館を見学に行ってきました。
小林理学研究所は昭和15年に設立され、隣にある
リオン株式会社は、研究所の成果を製品化する会社として設立された、小林理研製作所が発展したものということでした。
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展示室の入り口 |
国分寺駅南口に集まって、西へ向かって歩きます。坂を降りて上ったら研究所に着き、博物館に案内していただいて見学開始です。音に関連した道具が分類されて所狭しと並べられています。
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ルミエール蓄音機、1924年イギリス製 |
いろいろな蓄音機が並んでいます。いくつかデモで鳴らしていただきましたが、
ルミエール兄弟の弟が開発した、ラッパのない蓄音機はとても綺麗で印象深いものでした。金メッキされて豪勢な振動板で音が拡大されます。
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ふた裏には"His Master's Voice" |
エジソンの蓄音機もありました。記録媒体は蝋管です(これはガラスの中にしまわれていました)。
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エジソン蓄音機 |
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卓上蓄音機。鳩ぽっぽが和みます。針は竹針 |
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いろんな「風鈴」を見る。奥では半鐘を試してみた。 |
実際に触れて体験できるコーナーもありました。「音を楽しむ道具」と銘打って、様々な楽器や音具が並べられています。木魚、半鐘から象ベル(カウベルの象バージョン)まで、様々なものを実際にいろいろ試してみることができます。
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噴水震盆を試す |
デモンストレーションコーナーで何名か「噴水震盆」を試してみました。青銅の器ですが、取っ手の部分をこすると、共鳴して低いうなり音を出し、水面から水柱が上がるというものです。PCでその様子を見せていただきましたが、なかなか簡単ではなく、絵で見るようにはゆきませんでした。
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昔の補聴器の例。ラッパで音を拾う。 |
補聴器に関してもその歴史が判るような展示があり、日本の様々な機器が展示されているほか、海外の機器も多数並べられていました。こちらについても詳しく解説していただいて、たいへん勉強になりました。また、第2展示室には、これらの物品の収集に関連して入手された音とは直接関係ない、科学機器などが並べられています。こちらも普段見慣れないものがいろいろあり、焼夷弾(の容器部分)にはびっくりです。
「小さな博物館」と伺っていましたが、数多くの物品について、見たり、実際に触れたりするうち、あっという間に1時間が過ぎてしまいました。国分寺の駅から歩いて10分ほどですので、オススメの見学スポットです。
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お決まりの集合写真 |
我々のゼミでは、普段の学習に加えて、積極的に外に出掛けて様々な事物に触れるようにしています。その中で後期の探求テーマを探してゆきたいと考えています。
最後に、当日ご案内および詳しい解説をいただいた小林理学研究所の倉益さんに厚く御礼申し上げます。