2019年9月9日月曜日

入笠山でゼミ合宿

「自然の構造」や総合教育演習の「天文ゼミ」等を担当している榎基宏です。天文ゼミでは、9月2日~4日と2泊3日で夏合宿を行いました。今回は、長野県富士見町の入笠山の「マナスル山荘天文館」にお世話になって、天体観察を行いました。

マナスル山荘天文館
入笠山で撮影した天の川

 初日、夕方は雲が多かったのですが、そのうち日が暮れてくると次第に雲の切れ間が大きくなり、多くの星々が見えてきました。宿の方には、星座解説をして頂いただけでなく、望遠鏡で木星や土星なども見せてもらいました。21時ごろからすっきりと晴れ、天の川も見えるようになりました。流れ星も見えます。双眼鏡でのアンドロメダ銀河やプレアデス星団(すばる)の観察もできました。オリオン座も観察したかったのですが、深夜の1時半ごろから完全に曇ってしまったため、それは叶いませんでした。

入笠山山頂
 二日目の昼間は、天文学のテキストの輪読と、入笠山の登山を行いました。入笠山の山頂の標高は1955mですが、宿は標高1800mぐらいのところにあるので、登山といっても片道30分弱のお気軽なハイキングでした。日が暮れると天体観察を始めます。しかし、この日は雲が多く、一時的に晴れて人工衛星も見えることがありましたが、前日ほど星を見ることはできませんでした。そのうち、雨まで降ってきてしまいました。しかし、以前の合宿中まったく星空を見ることができない時もあったので、今回は初日にいろいろ観察できたのは幸運でした。

 天体観察のように、自然を相手にしていると、人間の考えた通りに物事は進みません(人間相手でも、なかなか進みませんが)。そういったことを実感することも、天文ゼミの学習の一環だと考えています。

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