「月」について記せとのお題をいただいたものの、あまりアイディアなく、最近耳にした言葉や授業で述べていることなどを数件断片的に連ねてみます。乱文乱筆お許しを。
【中秋の名月】9月の題材に「月」がとりあげられたのは中秋の明月に関連してのことと思います。中秋の名月は、秋分になる日の前の新月の日を起点に数えた15日目の月のことをいうそうです。今年は9月27日が中秋、翌28日が満月です。さらに28日には月の地球に対する2015年における最接近がおこるので、特に月が大きく見えるスーパームーンにもあたります。お天気が良ければ時には月を眺めてみましょう。宵に東の空に昇る月は一段と大きく見えて趣深いのではないでしょうか。
※国立天文台「暦Wiki」の「中秋の名月」
【ブルームーン】今年起こった「月」にかんする現象として「ブルームーン」があります。これは、青い月が昇るわけではなく、ひと月の間に2回目の満月となることで、7月31日がそうでした。Blue Moonというとジンベースのカクテルの名前、あるいは、スタンダードナンバーの一つとしても有名で、YouTubeにもいろんな人の歌唱が上がっているので検索してみてください。
【月食】月食は時々起こる現象で、昨年は10月8日に皆既月食があり、はからずも図書館前で臨時観望会がおこなわれました。
図書館前にて。皆既月食を見上げる皆さん。 pic.twitter.com/WIs7AIW8kS
— 東京経済大学 図書館 (@tkulibrary) 2014, 10月 8
今年も4月4日に月食があり、天文学の榎ゼミでは観望会を計画したそうですが曇天で叶わずとのこと。
なお、先に述べた中秋の明月の9月28日には皆既月食が起こるのですが、北米東部、南米、ヨーロッパ・アフリカ東部で見られるもので、日本では見られず残念。次に日本で皆既月食が見られるのは少し先で、2018年の1月31日です。真冬だから晴れる確率が高いでしょうか。
【月の表裏】相手によって態度を変える人のことを裏表のある人、というがごとく、月も地球に対して常に同じ面を向けているので裏表があります。英語では月の表・裏をnear side、far sideと言いますが、なぜだかわかりますか?
【Moonquake】アポロ計画で月の石などが持ち帰られたことは、ご存知の方が多いと思いますが、逆に月面に置いてきたものもあります。そのひとつに月面に地震計を設置するというプロジェクトがありました。アポロ12、14、15、16号で少し離れた位置に設置された地震計によるおよそ8年間にわたる観測の結果、30個近い震源の浅い大きめの地震や7000個ほどの深部で起こる微小地震などが観測され、月の内部構造の理解に重要なデータがもたらされました。月で起こる地震はearthquakeに対してmoonquakeと呼ばれることが多いようですが、しゃれた言い方ですね。