2016年11月1日火曜日

三鷹・星と宇宙の日2016

 「自然の構造」他担当の榎です。1022日(土)、私のゼミ(総合教育演習の「天文ゼミ」)で、国立天文台三鷹キャンパスの特別公開三鷹・星の宇宙の日2016」の見学に行きました。

正門にて
   国立天文台三鷹キャンパスは「常時公開」されており、常時、一部施設の見学ができます。また、月に2回、望遠鏡で天体を見る「定例観望会」が開かれています。これらとは別に、年に一回、特別公開日である「三鷹・星と宇宙の日」が設定されています。この時には、通常は見学できない施設も公開され、研究部署ごとの研究展示や、講演会、天体観望会などが行われます。
  
 今回、「先端技術センター」では、天体観測装置を作成するための様々な工作機械等を見学し、技術者の方々のお話を伺うことができました。天文台の敷地の奥の庭では、アンテナを自分の手で動かして、太陽が発する電波をキャッチする体験もしました。

太陽からの電波をキャッチ
先端技術センター
メカニカルエンジニアリングショップ
 
太陽塔望遠鏡
この塔が望遠鏡の筒の役割を果たす

 また、通常は公開されていない「太陽塔望遠鏡」の内部の見学もしました。これは、1930年に完成した、アインシュタイン塔とも呼ばれる、太陽の分光観測をするための施設で、国の登録有形文化財にもなっています。建物全体が一つの望遠鏡となっているという特殊な構造をしています。
 
 これらの他にも、いろいろな施設を見学をしたり、天文データセンター」が特別公開日に毎年行う「銀河探しゲーム」にも挑戦したり、プロの天文学者から直接お話を伺ったりしました。晴れていれば、天体観望もできたのですが、あいにくの天気でそれは叶いませんでした。自然を相手にしていると、人間の考えた通りに物事は進みません(人間相手でも、なかなか進みませんが)。そういったことを実感することも、天文ゼミの学習の一環だと考えています。


三鷹・星と宇宙の日2015見学報告
三鷹・星と宇宙の日2013見学報告