2016年2月1日月曜日

TKUサイエンスツアー第2弾「筑波宇宙センターに行ってみよう」

 「自然の構造」等と総合教育演習の「天文ゼミ」の担当の榎です。最先端の科学・技術研究の現場を見学する「TKUサイエンスツアー」の2015年度第2弾が、1月15日(金)に開催されました。今回のサイエンスツアーでは、宇宙航空開発研究機構(JAXA)の筑波宇宙センターに行きました。

 今回は、朝に東京駅に集合し、貸切バスで見学に向かいました。当日、中央本線が人身事故で運休した影響で出発が遅れたため、結果的に見学時間が少々短くなってしまいました。筑波宇宙センターに着くと、まず始めに入構内手続きをして、JAXAの職員食堂で昼食を摂りました。ここでは、JAXAで働く様々な人の様子を垣間見ることができます。その後、展示館「プラネットドーム」で、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」実物大モデルや、人工衛星の試験モデル、燃焼試験で使用された本物のロケットエンジンなどを見学しました。

陸域観測技術衛星「だいち」の試験モデル
HII-Aロケットなどに使用されているLE-7Aエンジン

  13時からは、見学ツアーに参加しまた。見学ツアーでは、JAXAの紹介ビデオを見た後に、バスに乗って構内の研究・実験施設を見学しました。まず始めに向かったのは、宇宙飛行士養成棟です。ISSの内部を模した閉鎖環境適応訓練施設などを見学し、宇宙飛行士になるための訓練はどのようなものか、宇宙飛行士に求められる素養とはどういうものか、宇宙服や宇宙船内の環境、宇宙医学についての解説を受けました。

ISS日本実験棟「きぼう」実物大モデル
閉鎖環境適応訓練施設



 次に、ISS日本実験棟「きぼう」の管制室に向かいました。ここは、セキュリティの都合上、撮影が禁止されており、見学前にカメラやスマホを預けなければなりません。「管制」の仕事とはどのようなものかの解説を受けてから、管制室を見学しました。ISS内では、日本標準時ではなく協定世界時で活動しており、私たちが見学した時間は、ISS内では早朝にあたるためか、活動している様子はあまりありませんでしたが、興味深い施設でした。見学ツアー終了後、再び、展示館などを見学して、バスで東京駅に戻ってきました。 
 
 今回のサイエンスツアーの実施にあたって、多くの方々に協力して頂きました。深く感謝いたします。なおサイエンスツアーの第3弾は、2月5日(金)に実施される予定です。 


【参考リンク】
2015年度TKUサイエンスツアー第1弾(情報通信研究機構)
2014年度TKUサイエンスツアー第1弾(地図と測量の科学館、農業環境技術研究所)
2014年度TKUサイエンスツアー第2弾(原子力科学研究所、大強度陽子加速器施設)