2013年7月4日木曜日

冒険遊び場「国分寺市プレイステーション」での体験的学び



梅雨の晴れ間がのぞく629日(土)、総合教育演習(「現代の家族関係と子育て支援」担当教員:野田准教授)の一環で毎年お邪魔している国分寺市プレイステーションにて、今年は21世紀教養プログラムゼミの学生達もともに1日を過ごしました。ここは国分寺市の社会教育施設で、冒険遊び場の会(NPO法人)が指定管理者として運営する全国でも数少ない「冒険遊び場」です。

理事の武藤さんに施設の概要についてお話を伺ったあと、学生みずからが火を起こして昼食の準備開始です。最初はうまく火がつかず苦労していましたが、手慣れた小学生たちの火起こしから見よう見まねで学び、気がつけば美味しい焼きそばのできあがり。小学生たちとも自然に打ち解けて、作った食べ物を分けあったり、一緒に鬼ごっこやブランコ、木工をして遊んだり。得意なギターを奏でる学生もあれば、保護者の方にベイゴマの回し方を教わって中学生達と興じる学生もあり。子どもたちと夢中になって遊び、あっという間の1日でした。学生達からは「子どもたちと遊ぶのが楽しかった」「お父さんの気持ちがわかった」などの声が寄せられ、常駐するプレイリーダーのユウジさんに「子どもたちを叱ることはあるのか」など熱心に質問をする姿も見られました。



体験後の振り返りでは、「自分が嫌だと思ったことを、子どもたちにどう伝えたら良いか」「保護者の方は子どものことをよく知っているだけでなく、自分たち(学生)のこともよく見て任せ、かつフォローをして下さっている」などの視点が出されました。子どもたちとの関わりだけでなく、保護者や職員の方々との交流を通して学んだことも多かったようです。高い木に登ったり、そこから飛び降りたり、焚き火をしたり、何日もかけて土を掘ったりと、通常の公園ではできない遊びや試みが冒険あそび場でできるのは、常にプレイリーダーが見守っていてくれるからでもあります。子どもが育つことにかかわることで、大人も育つ。この体験を、後期のゼミでの学びに活かして欲しいと願っています。