読書会宣伝ディスプレイ! |
お題本は原田マハの『本日は、お日柄もよく』です。タイトルからも推測されるように、結婚式のスピーチのエピソードから始まり、スピーチが軸の題材として話が進みます。製菓会社のOLであった主人公が、スピーチライターのお仕事に入り込んでゆくのですが、様々なひとの縁あり、選挙話あり、恋愛ありと盛りだくさんなストーリーが展開します。
まず堺先生からの簡単なブリーフィングのあと、各人が読んだ感想を述べあい、それについて意見交換をしました。
それらを引き取って、総括のあと、堺先生から本の汚し方についても紹介がありました。経済小説の書評を書くことを趣味の一つしているという堺先生の本の読み方として、線を引くこと、付箋を付すこと等々手元の本を取りながら説明されました。
また経済小説が発達しているのは日本独特で、欧米などではむしろ引退した政治家や企業人がノンフィクションを書くことが一般的で、経済小説はある意味それの代わりとなっていることなども話されました。
再び意見交換が一巡した後、堺先生からレジュメが配布され、その中で示されたアドバイスにを参考にして各人が3分間スピーチを行いました。特に話のポイントを2つ考えて、それに基づいて話を組み立ててみよう、という課題を設定されました。
参加者それぞれが話をした後、教員参加者である田島先生、私もスピーチを行わせていただきました。学生のスピーチに対しては堺先生から暖かいコメントをいただきました。お題本の軸の題材に沿った課題を設定されたため参加者にとって良いまとめになりました。そういうこともあるかと予想して、事前に少し考えた、という学生さんもいました。さすが!
今回もブラウジングスペースでの開催で、お天気も良く明るく開放的な雰囲気でした。また、外から見えるので、通る人がちらっと覗いてくださったりも。
ブラウジングスペース。お天気の良い日は本当にいい雰囲気です。 |
図書館1階のOPAC横では、学長推薦「色んな女性の生き方・働き方」原田マハ小説9選、の企画展示を行っています。今日も複数の方から話題に上った、『楽園のカンヴァス』も展示に含まれています。
企画展示「色んな女性の生き方・働き方」 |
次回読書会は、6月5日5限に外国史の高津先生にご担当いただいて開催します。お題本は、宇野常寛『リトル・ピープルの時代』幻冬舎文庫です。これから募集をかけますので、ぜひご参加ください。
参考 学長とお仕事小説を読む―第10回読書会―