2014年2月1日土曜日

第三回読書会 ーさよなら図書館ー

倫理学とフランス語担当、図書部員の相澤です。

モダンな建築がかっこいい。
中庭を通って図書館に
行くのが好きでした。
約46年前に建てられた現図書館は、新図書館への移行のため、本日2月1日で閉館となります。そこで、現図書館にさよならする図書部イベントとして、第三回読書会を実施しました。(前回の読書会の様子はこちら

午後13時、本好きの学生7名、職員1名、私の計9名が図書館の共同研究室に集合。あらかじめ読んできた課題本 西加奈子『きりこについて』(角川文庫、2011年)について、思ったこと、考えたことを話し合いました。


共同研究室。ゼミなどで
利用した人も多いのでは?

初対面の参加者同士、
本を通して話が弾みます。

「自分が自分を肯定するってどういうこと?」「大人になるってどういうこと?」というこの小説のテーマは、学生の参加者にとって身近なものだったよう。盛り上がりました。

今回の読書会では、初めて小説を取り上げました。これまで扱った評論やエッセイ以上に、参加者それぞれ着目点が違うのが面白い。テーマに注目する人もいれば、文体に注目する人もいれば、自分の体験と似ているところに注目する人もいます。言葉を交わして、他者の読みを知ることで、自分の中で完結していた読みとは異なる、小説の味わいを知る。それが読書会の醍醐味です。私自身、すごく好きな小説なので熱心に読んでいたつもりでしたが、自分では気づかない解釈を参加したみなさんから示してもらって、新鮮でした。

新しい場所でいろんな企画を
実現するのが待ち遠しい!

現図書館は今日で閉館しますが、4月には新図書館が開館します。新年度も読書会は継続する予定。学生さんと一緒に本と出会うのが、今から楽しみです。

今後も図書部の活動への応援(参加)、よろしくお願いします!