2013年11月18日月曜日

TKUサイエンスツアー2013(後編)

「地球の科学」等担当の新正です。

「TKUサイエンスツアー」の続きです。

夜は天体観測が待っています。榎先生と学生が偵察にでられてホテル近くの海岸が観察に適することがわかったので、そこに出かけることにしました。

4時に集まって海岸に出ました。折しもほぼ満月で西の空にはとても明るい月が見えます。したがって、明るい星のみが観察されます。オリオン座、北斗七星、木星、火星などがよく見えます。

4時起き、の強行軍の理由は、東の空から昇る「アイソン彗星」が観察できる可能性があるからです。皆で東の空を凝視します。もう上がっているはず、の時刻になっても東の空には低い雲がかかり、また若干霞んでいるためなかなかはっきりと見えません。「しし座流星群」の時期にもあたっているそうで、「見えた」の声が時々上がります(運の悪いわたしはひとつも見えませんでした。残念)。人工衛星や飛行機が頻繁に見えます(早朝に羽田に着く便が数多く通りました)。東の空にスピカが上り、その近くに見えるはず、とのことでしたが、今回は見ることができませんでした。

やがて、薄明を迎え、東の空が明るくなり出します。残念ながら「アイソン彗星」は見えませんでしたが、立派なご来光をお迎えして散会しました。学生によっては、寝ずにここまで頑張った、という人もいて、やはり若い!
天体観測の後のご来光!


朝食と入浴を済ませて、若干休憩した後、バスで金田海岸に向かいます。立派な砂浜が続くところです。そこではまず砂浜調査を行います。学生を3グループに分けて、干潮時の砂浜に打ち上げられている、様々な生物関係の物体を記載してゆきます。大久保ゼミの学生が先導して、しばし砂浜を歩き、様々な貝殻や、海藻などを見つけました。

その後金田漁港へ向かい、プランクトン採取を行います。昨年のツアーでは100均ショップで手に入るもので、学生それぞれがプランクトンネットを自作し採取を試みる、という企画を行いました。今年は大久保先生持参のプロ用ネットで採取してみて、ポータブル顕微鏡で観察をおこないました。ネットの下をエイが泳ぎまわったりします。採れたプランクトンは様々で、ごくごく小さいのに、立派な目玉がよくわかるエビの赤ちゃんなどが印象的でした。

砂浜調査、グループ分け中
プランクトンネットを引く
プロ用のプランクトンネット



これで、すべての予定を終えて、三崎港へ向かい、遅い昼食を取りました。その後きた道を一路戻り、東経大へ18時過ぎに帰着しました。さすがに多くの学生はバスの中では爆睡状態で、まさにお疲れ様、のツアーでした。

ツアーの実施に関して多大なご協力を頂いた学習センターのみなさま、時間も場所もわがままの多い見学に快くご対応いただいた京王自動車のドライバーの方、また、学内GPを支えてくださっている大学当局に、厚く御礼申し上げます。

「TKUスーパーサイエンスシリーズ」では今年度中にあと1回のサイエンス・カフェおよび、日帰りのバスツアーを予定しております。ぜひ多数のご参加をお待ち申し上げております。